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CITY TURBO 製作記 ④外装の仕上げ。

 

さて、このページでは、簡単そうで実は悩ましい赤いラインの表現から完成までの工程を紹介します。

 

製作記③でデカールを使うコトに決めました。

 

ミゾの幅に比べてデカール幅が広いので、

 

うまく馴染むのか試します。⑳を切り出して、

 

端っこの辺りを貼ってみました。やっぱりこのまま

 

ではうまく行きません、蛇行しちゃいます。

 

なので、この写真のように少し細めに切り出して、

 

ミゾの底にフィットするようにしました。

 

 

全体的にはうまく貼れましたけど、

 

 

 

 

 

幅を詰めるために2度切りした⑳番は、

 

一部カットラインを傷めてしまいました。

 

ドアの前端辺りです。

 

逆サイドは単純に貼り込みを失敗して、

 

これまた一部傷めました(>_<)

 

心配だった「TURBO」の発色はOK。嬉しい♪

 

 

 

 

 

失敗にがっかりしてしまい、さらに仕事が忙しかったのもあってグズグズしてましたが、なんとか調色でデカールの色合いに合わせてタッチアップ。

 

赤も、上下の黒も、筆塗りしたので、

 

その塗りムラを落ち着かせるためにクリア

 

かけてこの状態。

 

もう1回整えようと思いますが、なんとか直せて

 

やれやれです。

 

 

 

 

単純作業もやって気分転換します。

 

テールライトはこういう配色。格子模様が

 

モールドされてるんですが、塗装すると

 

目立たなくなっちゃいます。

 

 

 

 

 

15年ほど愛用してる「断熱調シート」の上に

 

被せるとこういう見え方。こんなにツブツブが

 

見えるのが正解かどうか、なんですが、模型的には

 

この方が見栄えするかな。もう少し考えます。

 

プラ板に貼っておいた「HONDA」と「CITY」

 

は、メチャクチャ集中して・メチャクチャ慎重に

 

カットしました。カット後に半ツヤクリアかけて

 

ハガレ予防してます。

 

 

 

 

ラインデカールの上からクリア掛けしてますが、ヘッドライトのスペースはクリアランスがほぼないので、塗膜厚み予防でマスキング。

 

 

頂き物のレンズのヘッドライト、

 

sugi さん製作の3Dのウィンカー、

 

お遊びの PIAA、組み込んでみます。こういう

 

お楽しみも挟まないとね♪ ウィンカーのネジは

 

リベット刺しにしました。

 

 

 

 

 

 

さて、赤ラインのデカールはミゾの中なのでそのまま放っておきますが、前後左右4か所のTURBO は段差を消さないといけません。クリア掛け&

 

2000番を2ループほどやってほぼ見えなくなったところで、全身にも2000番を掛けてユズ肌を消します。

 

 

2000番はスポンジ研磨材を使いますが、エッジを

 

避けながら凹面を削る時なんかは、こんなふうに

 

したり。面倒だけど、最終の下地になるので

 

丁寧にやります。逆作用のピンセット、こういう

 

時に便利です。

 

 

 

 

 

段差、ほぼなし。ちょ~っと残ってるか。

 

 

 

 

 

ここは全然見えなくなってますね。

 

 

 

 

 

ここもOK。

 

 

 

 

 

全身ツヤ消し状態の下地完了。綺麗に整って

 

嬉しかったので写真撮りました。

 

 

 

 

 

で、満を持して最終クリア。

 

季節柄なのか、部屋の掃除をサボってるせいなのか、

 

塗装中のホコリが気になってます、最近。

 

慎重にホコリを払ってから一気に吹きましたが、

 

何か所かホコリ噛んじゃった。

 

2、3時間後に2000番で削り取りました。

 

白丸部分。全身で5か所ぐらい(>_<)

 

 

 

 

 

一旦なくなったように見えてたデカール段差が

 

クリア掛けるとまた見えてくるのはお約束。

 

ここも2000番をかけておきます。

 

 

 

 

 

 

最終クリアの後は、深いキズの付く研磨材は避けて、ラプロスから始めます。なので、「ラプロスでは間に合わないレベルのユズ肌になっちゃったら

 

クリア塗装やり直し」っていう緊張感がありますが、なんとか大丈夫そうです、ギリギリだけど。ホコリを取った所と、デカールの所だけは2000番を

 

当ててるので、キズ消しに手間がかかると思いますけど、限定的な範囲だけですから根気よくやりましょ。最終磨きの前はしっかり乾燥時間取ってま

 

す。だいたい1週間。さあ、その間に残った小物を。

 

Z32 でもサバンナでも、そんなに苦労せずに

 

できたガラス着色ですが、今回はやたらと

 

ホコリを噛んで4回リカバリーしました。

 

その4回目もホコリ入ったので、もうヤメ!

 

ここまで仮り組み用に重宝してた小鹿キット

 

の方のガラスを無着色で使います。

 

まずは磨いてスッキリさせます。

 

 

 

 

 

最近のキットには窓枠用のマスキングシートが

 

入ってるコトが多いですね。デカールやインレット

 

ほどには「絶対欲しい」材料じゃないですけど、

 

あればやっぱり便利。手切りよりキレイだし

 

時短だし。あれ? ちゃんと貼ったつもりなのに

 

少しハミ出してる。

 

 

 

 

 

反対側はもっと目立つハミ出し。。。

 

黒く塗る部分が少し凸モールドになってて、

 

しかもザラつきのある表面になってるので、密着度

 

が弱いのかもしれません。これからやる方、

 

黒を吹く前にしっかりシートを押さえてね。

 

 

 

 

 

キット付属の窓枠用マスキングシートは形状が

 

ぴったりで便利ですけど、剥がす時に塗面か

 

ガラス面か、どっちかに傷を付けがちです。

 

なので、その予防に剥がしの手がかりを作って

 

おくようにしてます。この切りこみの浮いてる

 

所から剥がし始めたら、どこもキズ付けないで

 

済むでしょ。

 

 

 

 

 

 

ハミ出しは、プラにしっかり塗料が食いついてたワケじゃなくて、ふんわり載ってるだけだったので、爪楊枝でそっとコソゲて取りました。マステの

 

裏側に沿ったハミ出しではよくあるパターンですね。簡単に取れてよかった♪ ナンバー付けてロードカーにするので、車検ステッカーを貼ります。

 

今の小型のじゃなくて、一時代前の「国土交通省」でもなくて当時の「運輸省」のヤツね(^-^)

 

デカールの糊は筆で洗い落として、印刷面に

 

マークセッターつけて裏貼り。クリアパーツなので、

 

セッターのはみ出しが目立ちまくりですけど、

 

密着優先でがっちり貼り付け。面倒ですが、

 

セッター汚れはコンパウンドで擦り落とします。

 

 

 

 

 

切り取ったまま放置してたナンバー灯を作ります。

 

こんな風に凹みを彫って、

 

 

 

 

 

レンズカットの付いたクリアパーツのジャンクを

 

削ってはめ込んだだけです。たいして見栄えよく

 

なってませんけど、一応クリア化したっていう

 

自己満足のみ。まあ、ここを黒で塗り分けるのも

 

いかにも失敗しそうな場所なので、切り離しの

 

意味はあったでしょう、ってコトで。。。

 

 

 

 

 

 

と、やってるうちに5日経ちました。最終磨きはクリア後7日(以上)待つ、ってマイルールですが、他にやるコトがないと5日目、6日目あたりで

 

ラプロスを始めるコトも多いです。今回も2晩かけてラプロスの6000と8000やって、7日目を待ってコンパウンド、青キャップ→白キャップ。

 

ホコリの痕跡を消しきれない所が2か所残っちゃい

 

ましたが、あきらめて、黒の塗り分けに進みます。

 

ブログでも書いたように、マスキングの集中を

 

期して、一面ずつやっていきます。まずリヤ。

 

 

 

 

 

オープナーの両脇が少しRの付いた輪郭なので、

 

そこのマスキングがリヤのポイント。

 

1面集中の甲斐あってうまく吹けました。

 

ラッカーのセミ黒を0.2ミリ径のブラシで

 

吹いてます。

 

 

 

 

 

フロントの難所はパワーバルジを1周取り巻く、

 

幅1ミリもないゴムパッキンのモールドです。

 

初期の下拵えの時からマスキングを意識して

 

丁寧にケガいておきました。

 

 

 

 

 

 

ぼんのちょびっとハミ出しや塗料ハジキも

 

ありましたが、そんなにリカバリーが大変な

 

レベルの失敗じゃなかったです。直し終えたのが

 

この写真。ここまで順調♪

 

 

 

 

 

サイドも片方ずつ。失敗その1。

 

矢印の所、マスクで隠し過ぎて黒い部分が不足。

 

筆でタッチアップして直しましょ。

 

 

 

 

 

その2。ドアハンドルも隠し過ぎで黒不足。

 

このモールド、きちんとしてるんですけど、

 

クリアも含めて何層も塗料が乗ってるので、

 

どうしても境い目があいまいになっちゃうん

 

ですよねぇ。

 

 

 

 

 

リヤは100点、フロントは80点、って感じでしたが、左サイドは60点かなぁ。要注意って思ってた2か所を両方失敗した。。。ただ、黒を足せば済む

 

失敗なのでよかった。反対に、青い塗面に黒がハミ出す失敗だと修正がとても厄介なコトになりますもんね。それを踏まえて右サイドにいきます。

 

ドアハンドルの半円形の所、3ミリ径のポンチで

 

抜いたテープでやりました。ちょっとだけ径が

 

不足だったようなので、今度は写真のように

 

分割して広めにマスクできるようにします。

 

 

 

 

 

これでどうでしょうねぇ。

 

 

 

 

 

ピラーとルーフの境い目は左サイドと同じやり方

 

ですけど、より慎重に。

 

 

 

 

 

さあ、どうだ?

 

 

 

 

 

左でやった失敗はなし。合格でした♪

 

 

 

 

 

 

4月から増えた休日を生かして、一気に下半身もやっちゃいます。デカール貼って研ぎ出しする必要があったのでグロスぴかぴかだった部分を露出さ

 

せてマスキング。

 

ちょこちょこ面倒な所もありますけど、基本は

 

モール/バンパーのラインでの塗り分けなので、

 

こんどは一発でいきます。ヘッドライトの周囲は

 

ナイフを使うのは剣呑なのでゾルにしました。

 

 

 

 

 

赤色フィニッシュでテストした時に却下した、

 

ガイアのフラットクリアですが、結局デカールに

 

なったので問題ありません。しっとりときめ細かい

 

ツヤ消しになるので、これでいきます。

 

 

 

 

 

いい具合の塗面になりました、嬉しいなぁ♪ 上半分はラッカーの半ツヤ黒の吹きっぱなし、下半分はグロスの黒の上からフラットクリアでコート、

 

少~しだけフラットクリアの部分の方がツヤ消し具合が強いです。もともとツヤ加減を合わせるつもりはなかったし、不自然な感じもないと思うんで

 

すけど。これで最終コーナー回り終わったって感じですね。

マスキングで付いた汚れや小傷を手入れしてから、スミ入れしてボディは終了です。やれやれ。。。最後に残ったのがフェンダーミラーです。

 

特長的な、ステーの長いフェンダーミラー。

 

部品の造型が物足らないので、いろいろ細工したい

 

んですが、何かするたびにステーが折れちゃいます。

 

かなり長期間迷ってましたが、意を決して金属

 

置き換えで作り直すコトに。

 

ステーの直径と近い、0.7ミリ径の真鍮パイプ

 

を使用。まずこの傾きでプラ板に刺して、

 

 

 

この傾きも合わせます。

 

単純そうですが実は厄介な形状なんです。

 

 

 

 

 

ちょっと当たると2本の角度・形状がズレるので、

 

イライラ。とにかく安定させるために、上下とも

 

パテで固定します。ここからパテを整形して

 

それらしくしていく予定ですが、この時点では

 

うまく行くメドは全然ありません。

 

最後のヤマですなぁ。

 

 

 

 

そのヤマに取りかかるのが気が重いので、最後に残す

 

コトにして、他を進めます。

 

この状態のスジに濃紺のエナメルで、

 

 

 

 

 

スミ入れ。窓枠など、黒と青の接する所のスジは

 

ツヤ消し黒でやります。

 

 

 

 

 

グリルはエナメル流し込みって決めてました。

 

周囲からハッキリ一段へこんでて境界を意識

 

しないで済むし、平面への塗装じゃないのでムラが

 

気にならないですしね。顔のど真ん中なので、

 

はみ出しのリスクを避けられるなら、それに越した

 

ことはないですから。

 

 

 

 

というワケで、ボディそのものは完成。

 

合体前に付けるパーツを接着していきましょう。

 

まずはキーホール。左右のドア・フューエルリッド・

 

リヤハッチのオープナーの4か所です。

 

令和のクルマにはなくなった部分ですね。。。

 

 

 

 

 

いただき物だらけの各ライトを接着。

 

 

 

 

 

ガラスも接着して、さあ上下合体、と思ったら

 

これを発見。ルームミラーのステーを自作したので

 

ダボ穴が大きすぎ。プラ棒で径を合わせました。

 

作業中は気づかなかったんですが、ガラスの内側に

 

セメントを付けてしまい、せっかく綺麗に磨いた

 

ガラスを汚しました。しつこくコンパウンド掛けました

 

けど、「点」1つ分のキズが残ったまま。目立つけど

 

あきらめました (>_<)

 

 

で、合体。これで本体を持たなくても作業できる

 

ので、引っ掛けやすい小さな部品を接着します。

 

 

 

 

 

立体化してあった HONDA と CITY。水平に気を

 

つけて、ハイグレード模型用でくっつけます。

 

 

 

 

H のインレットも。この辺りをくっつけるの

 

快感です♪ タイヤは突き刺すだけなので楽ちん。

 

マフラーも付けました。

 

 

 

 

フロントの H も。快感。。。

 

 

 

 

 

ワイパーはキットのままですけど、パーティング

 

ラインやヒケを消すのに時間かかりましたねぇ。

 

リヤも含めて3本を整えるのに3時間以上だったと

 

思います。ナンバープレートはアオシマのプレート

 

メーカーで。自作したアンテナ&ウィンカーも接着。

 

ウォッシャーノズル、見えますか 笑?

 

 

 

 

 

テールライトの内側はいろいろ試した結果、

 

ジュラルミンフィニッシュにしました。

 

 

 

 

 

後ろ姿、とっても気に入りました♪

 

 

 

 

 

 

これでもうフェンダーミラー以外にやるコトなくなりました、覚悟決めて手を動かしましょう!

 

鏡本体は0・3ミリのプラ棒を貼って、継ぎ目・スキマ

 

にパテを補います。ステーは上部を斜めに切断する

 

ので、その準備を。

 

 

 

 

 

この整形はステーと一体のままだとやりにくい

 

(ステーが折れてくるので)ですけど、こうして

 

独立させちゃえばずっと作業がしやすくなります。

 

フレームから鏡面部への深さが0.3ミリしかない

 

ので、鏡は薄くしないといけません。硬質感が

 

劣るのはあきらめて鏡面フィニッシュ切り出しで

 

作ります。

 

 

 

きちんと平面のガラスにはならないけど、一応は

 

写る鏡になりました。実車通り、フレームから

 

一段奥まって鏡があるようにできたのが嬉しい。

 

 

 

 

 

やっかいなのはこっち。ベース部分の整形と

 

前後左右の傾きの合わせ、さらに鏡が正しい

 

位置に付くように調整もしないといけません。

 

できるんだろうか?

 

 

 

 

 

ボディに置いて傾きの一致を調整しては、外して整形の

 

繰り返し。なんとかして作らないとゴールできないので

 

必死です。。。

 

 

 

 

 

胸を張ってOKってデキじゃないけど、これで

 

力尽きました。でも、試行錯誤してる間にアイデア

 

が浮かんだのでほっとしました。

 

そのアイデアっていうのは、

 

 

 

 

 

 

ステーが「パイプ」なんだから、鏡本体にアルミ線で軸打ちしといて、差し込み接着すればいいじゃん、ってコトです。アルミ線なら軟らかいから

 

クニって微調整して、最後の最後に左右の角度を合わせられます。接着強度も増すし。というワケで、持ち手として刺してあった真鍮線を引っこ抜い

 

て、改めてアルミ線を軸打ち。アルミ線を刺す穴は前側のステーに合わせた位置に開け直してます。

 

ステーは瞬着でボディにがっちりくっつけておいて、

 

鏡本体は慎重に位置(角度)決めしてから

 

ハイグレード模型用で接着しました。

 

 

 

 

 

しんどかったぁ~~~。どの方向から見ても左右の

 

ミラーの位置/角度揃いました。上のアイデアを思い

 

つかなかったらできてないかも。。。やっと完成♪

 

 

 

 

 

ルームミラーやシート、スピーカーなど、室内も

 

見えるように完成写真の撮影を工夫しないとね。

 

あと、ボディの色味もちゃんと写したいです。

 

 

 

 

 

現実逃避期間中にこれも作ってあるので、

 

 

 

 

 

 

ベースも含めて CITY TURBO 完成です。前方の空きスペースはもちろんモトコンポの置き場。

製作記④は以上、⑤でモトコンポ製作の様子を紹介しますね。ともあれ、これで静岡HSに行けます、わ~い (^-^)

 

 

 

 

 

                        まだです。          まだです。