見学してきました・・・・・
・・・・・今年1月に、地元モケトモの展示会があったんですが、見てくださった方の中にこのクラブのメンバーさんがおられたんですね。
1月の時には知らなかったんですけど、今回その方が「よろしかったら見にきてください。」ってご連絡をくださいました。
木製の帆船模型。。。聞いただけでそそられますよねぇ。会場は家から車で10分程度の近所です。今日お邪魔してみました。
こんな感じ。
雰囲気ありありの素敵な展示会でした。
壁のタペストリーもオシャレです。
オーダーメイドですか?ってお聞きしたら、
なんとシャワーカーテンなんですって。
入口入って手前から年代の古い順の卓になってます。
一番手前がこう。
2卓め。時代小説好きなので、北前船とか菱垣廻船とかの名前をよく目にします。こんな感じなんですね。
3卓め。18世紀ぐらいの年代。
一番奥は現存するぐらいの年代です。
会員の皆さんはとてもフレンドリーで、あれこれお話を聞かせてくださいました。以下、お話とともに紹介しますね。
18cの英国海軍の船、H.M.S ペガサスです。すばらしい佇まいの作品ですが、下の方にも見せ所が。。。
銅板の部品を900余枚、瞬着で1枚ずつ貼るんですって!! 下から順に貼ればいいってワケじゃなくて、位置をマーキングしながらの
作業とのことです。気が遠くなりますねぇ。貼り終えた後、研磨材で表面を荒らしておいて、醤油をすりこんでウェザリングされてます。
醤油。。。
こちらは17cの英国船、ヨットマリー。
帆の汚し表現は、皆さん好みがあるそうで、醤油、コーヒー、紅茶 etc。私は緑茶が好みなんです、って方もいらっしゃいました 笑笑^^;
帆はミシン縫いも手縫いもあり。糸の細さや、縫い目のピッチなんかこだわり所なんでしょうね。
船べりを飾るエッチングも豪華かつ洒脱、いいですねぇ、大英帝国の富を感じます。
16cの英国船、ゴールデンハインド。16cって、日本は江戸時代より前。技術力の差歴然。。。
船側のペイントはキットに入ってるシートを貼るようになっているそうですが、この作品のように、実際に塗装されるこだわりも。
実物は木肌にペイントしてあるワケですから、説得力のあるディテールアップですけど、大変ですよねぇ。。。
船名はベースをご覧あれ。作品カードに「英国の帆船ではもっとも豪華に装飾された船の一つ。」ってありました。
ホント、豪華・ゴージャスです。
1隻作るのに、1年半~5年ですって。実際に作品を拝見したら、年単位なのは当然って感じます。完成時のカタルシスは強烈でしょうけど、
それを味わえるのが数年に1回なんですね。ふだん遅作りの私ですが、長くても半年に1回は完成作をニヤニヤしながら眺めるご褒美があります。
苦労の道のりと完成の喜びの時間のスパンがまったく違う。。。
こちらは5年モノです。いやぁ、作品から立ち昇るオーラがスゴかったです。17cスペインのサン・フェリペ。
門外漢でも、張り巡らされたロープの表現がハイライトなコトは分かります。リギングっていうそうです。
使用されてる糸の太さのバリエーションにも細やかに気を配られてるのが伝わりますね。それぞれのロープの張り具合・角度、お見事な工作です。
経年や運搬時の振動でリギングが緩んじゃいました、っておっしゃってましたけど、そんな気配はまったく感じません。
緊張感ただようリギングです。
作者さんは製作歴40年。その頃に木製帆船模型のブームがあったそうで、どこの模型店にもキットが置いてあったと伺いました。
帆が風をはらんだ形にするのには洗濯糊を使ったり、フラッグの絵柄はアイロンプリントを使ったり、ってお話も伺いました。
毎年展示会されてるんですか、ってお聞きしたら、新作が間に合わないので2年に1回です、って。
会場の装飾も素敵でしたし、展示会のパンフレットもちゃんと印刷業者さんでプリントされたモノでした。
お誘いいただいて、見学できてよかったです。上品でお見事な作品の数々、堪能させていただきました。
会員の皆様、懇切丁寧で楽しいご対応ありがとうございました。
webへの写真掲載許可をお願いしたら「会員募集中って書いといてください。」とのことでした。ご興味のある方、いかがですか(^-^)
会場は津市久居 アルスプラザ。明日の日曜が最終日で、10:00~15:00までの開催です。ご近所の方、目の保養に行かれませんか?
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ケンパパ(ダンボさん) (月曜日, 09 9月 2024 13:23)
製作お疲れ様です。
これはすごい模型ですね。
帆船といえばボトルシップくらしか知らなかったんですが、こんなのが実際に海に浮かんでいたことを考えると感慨深いですね。
数年に1回しか完成の喜びを味わうことができないとなれば、完成時のテンションはすごいことになりそう。
恐いのは地震や災害ですね。保管場所にも気を使いそうです。
特に知識がない私ですが、一覧表を拝見すると聞いたことのある名前がいくつかありますね。
模型転倒虫 (月曜日, 09 9月 2024 22:50)
こんばんは。
ホントに、オーラが立ち昇るというか、鬼気迫るというか、圧倒されるというか(もちろん全部最上級の誉め言葉です)、すばらしい作品の数々でした。じっと見てると鳥肌立ってきます(しつこいですが誉め言葉です)。私も全然知識ないので、お誘いいただかなかったらこの展示会知らなかったでしょうし、見に行かなかったと思います。得難い機会をいただきました。ジャンルは違っても「模型製作趣味」は共通なので、お話が弾む部分もあるし、知らないジャンルの製作ノウハウをお聞きできて楽しかったです。
他の模型全般と違って、木の船を「木」で作り、帆布を「布」で作る。実物と同じ素材で作る模型って「木製帆船」ぐらいじゃないでしょうか。
その辺りにも味わいがあるのかなぁって思ったりもしました。
ケンパパさんの作品も大きくて保管には工夫されてるでしょうから、保管の苦労に気づかれるんですね。私は思い浮かばなかった。。。
相変わらず平日はあんまり時間取れませんが、名古屋オー集の期日も発表されたので、サバンナの完成をがんばりますね。