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VW ビートル カブリオレ製作記 ③続 改修工作。

まだまだ下拵えがありますが、とにかくボディにファーストサフを吹けるようにするのを最優先に改修を続けます。

 

 

ボディで最も気がかりなここから③を始めましょう。

 

1 がヒドイですね。スキマというよりは欠損しちゃってます。

 

2 と 3 は文字通りスキマで、スルーしてもなんとか大丈夫かな? ぐらいですが、

 

1 を直すついでなので同時にパテで埋めてやります。

 

 

 

 

こんな風にパテで埋めてみました。

 

この埋め方でいいのか、確信ないです。

 

 

 

 

 

とりあえず、外すのは成功。

 

辺縁部はほとんどパテの肉厚ないんですが、

 

うまく外れました。

 

タミヤのエポパテ、優秀です。

 

 

 

 

 

400番 → 600番 → 1000番、と使って研磨。

 

パテとボディの境い目の段差がちゃんと消えてるのか、

 

全然自信ないですが、一応スキマなく嵌るようにはなった。

 

 

反射鏡の形状、変でしょ。

 

ムギ球(!!)がセットできるようになってるんです。

 

モーターライズにムギ球。。。若い方、知らないよねぇ?

 

お椀型に改修しますが、今はボディ優先。しばらく放置です。

 

 

 

 

 

 

アウタードアハンドルは別体化するために

 

モールドを切り落としました。

 

左右ともカットを失敗しちゃったので、

 

ドアハンドルは自作します。

 

で、窪みを掘るに当たって、輪郭をケガいて

 

ガイドにします。

 

カッティングプレート〈10〉を使って

 

ニードルで。

 

 

 

 

 

白プラなため、ケガキラインが見えにくいので、ガンダムマーカーで

 

スミ入れしときます。

 

この内側を掘りこむワケですね。

 

 

 

 

輪郭線を半ば消すぐらいの感じで、

 

まず小径のヤスリで掘ります。

 

 

 

 

 

小さい刃だと、なめらかに動かしたつもりでも、

 

どうしても刃跡が残ってしまうので、

 

 

 

 

 

大径の刃に変えてなるべく滑らかに整えます。

 

 

 

 

 

ルーターでこのぐらいまでやったら、

 

 

 

 

 

600番のスポンジ研磨材のカケラで

 

さらに整えつつ、輪郭線の辺りも

 

なだらかにしてやります。

 

 

 

 

 

こんな感じです。

 

 

 

 

 

前後のスリットの貫通行きましょう。

 

フロントはいつもの手順。

 

裏からルーター&400番で薄く削って

 

いって、最後に薄皮1枚切り抜く

 

感じで。

 

 

 

 

リヤはここ。

 

いつもスリットはボディ面に対して垂直に開口する

 

パターンですが、今回はリヤフードに対して角度が

 

付くんですよねぇ。。。

 

うまくできるか不安ですけど、とにかく裏から

 

薄めないと始まりませんから、まずは削ってみましょ。

 

 

 

 

もう一息、左上ぐらいまで全体を

 

薄めよう、って400番でゴシゴシ

 

してたら、ペチって不穏な音が

 

しました。1本折れたんです。

 

これ以上攻め続けて折れまくったら

 

どうしようもないので、薄め作業は

 

ここでストップ。

 

 

 

 

 

厚みを残したまま無理に貫通させるのは失敗の元

 

なのは重々承知ですけど仕方ない。

 

慎重に切り落としましたよ。

 

 

 

 

なんとかなりました。

 

水平よりやや上向きな開口角度も実車通りです♪

 

アトで600番の細切りを差し込んで、

 

綺麗にしときます。

 

 

 

 

 

実車のクロームのモールです。

 

フロントフード中央とボディサイド

 

に付くんですが、平板じゃなくて

 

丸く立体的な形状。

 

 

 

 

 

アルミ線に置き換えるために、

 

モールドを落とします。

 

クルクルと螺旋状に切れて

 

嬉しかったので記念撮影。。。

 

 

 

 

 

どの太さがいいでしょうねぇ?

 

実車の画像の感じだと、1cmはないかな。

 

7、8ミリぐらい?

 

8ミリ÷24=0.33。存在感強いモールなので、

 

0.4ミリ径でよさそうなのかな。

 

 

 

 

 

ボディに置いてみました。

 

上0.4、下0.3ミリ径です。

 

うん、やっぱり0.4で違和感ない

 

みたいです。

 

ちなみに0.5だと、24倍して12ミリ。

 

ちょっと太過ぎと思います。

 

 

 

 

 

で、アルミ線を埋め込む感じにするために、

 

ミゾを彫ります。まずはフロント。

 

真ん中からずれたらガッカリ工作になってしまうので、

 

がんばりましょう。

 

中央に0.4ミリ幅のマスキングテープを貼って、

 

両脇に1ミリのテープを貼ります。

 

 

 

 

真ん中をはずして、

 

 

 

 

センターのスキマのさらに真ん中にラインが来る

 

ように厚手のガイドテープを貼ります。

 

黄色同士なので分かりにくいですが、黒線の幅で

 

ガイドテープ貼ってます。

 

 

 

 

0.125のBMCタガネで脚付けしてから、

 

ガイドテープをはずしてみました。

 

なんとか中央って言える場所に彫れたよ♪

 

 

 

 

マスキングテープをはずして、

 

タガネの幅を太くしていって、最後は0.3ミリの

 

タガネの裏側で何度もなぞりました。

 

刃側じゃなくて裏側で彫るコトで、気持ち太めの

 

ミゾになった(と思う)。

 

 

 

 

サラサラ瞬着をミゾに流し込んでおいて、

 

アルミ線を押しつける感じで接着。

 

前の方がピン、って跳ねてしまったため、

 

接着し直し。

 

接着剤がハミ出てきちゃなくなってしまった。

 

デザインナイフと600番で掃除して完了。

 

最後に1000番のスポンジ研磨材でアルミ線も

 

磨いてあります。

 

今後塗装を重ねるたびに、アルミ線の上に

 

乗った塗料は毎回こそげ落とします。

 

 

 

 

 

再び実車画像。

 

パネルの切れ目は少し手前で途切れる。

 

前端(と写真には写ってないけど後端も)は

 

少し先が尖り気味の形状ですね。

 

前端・後端の位置と、パネルの切れ目の

 

位置を保護するようにテープ貼ります。

 

 

 

 

で、ミゾを彫りたいラインに

 

ガイドテープ。

 

 

 

 

 

ケガキ、アルミ線の貼り込みの作業は

 

フロントと同じです。

 

実車同様に「エッジのすぐ上」に

 

モールが来るような位置に彫れました。

 

よかったよかった。。。

 

 

 

 

 

先端、ちゃんと尖らせましたよ(^_^)

 

2晩・6時間ぐらいかかりました。塗装・ツヤだしの終わったボディに金属線を貼れるスキルも道具も持ち合わせないので、この時点で接着する

 

コトにしたんです。研ぎ出しのジャマになるのは覚悟の上。。。0.4ミリ径を選んだのはOKでした、ちょうどいいサイズ感だと思います。

 

ワイパーのモールドを

 

落とした所です。

 

ほんの一部スリットに

 

かかってましたが、そこは

 

彫り直してなんとかなりました。

 

やれやれ。。。

 

 

 

 

 

窓枠のモールドを再生しなくちゃ

 

いけませんので、まずは平らに

 

整えます。

 

 

 

 

 

プラ板貼るか、パテ盛るか、など窓枠の再生の方法をしばし考えましたが、実車観察の結果、段差はなくてもいいようなので、単純にスジ彫りを

 

するだけにしました。この下3枚目で出てくる他の作業の写真に、復活させたスジが写ってるのでそちらでご覧あれ。

 

 

続いて、ヒンジミラーの細工に移ります。

 

組説には簡単にこんな風に書いてあります。

 

 

 

 

 

「被せる形で」と言われても、きっちりフィットするような整形はされてなくて、

 

なんだかあいまいなフィッティング。

 

また、根元がゴツ過ぎるような気がします。

 

 

 

 

ヒンジのモールドは削り取り、

 

ミラーのパーツの根元を適当に削って

 

ゴツさを解消してみました。

 

なんかしっくり来ないので、

 

実車観察してみると、

 

 

 

 

 

ヒンジはこんな形状。

 

この中央の黒い所にポールが立って、

 

そのポールにミラーがつくのが正解。

 

パーツの根元が「ゴツい」と思ったのは

 

このヒンジの表現だったワケで、実はパーツの

 

形が結構正確だったんですね。

 

私みたいに小さく削ってはダメ。

 

 

 

 

製作記①で、下のヒンジは自作・上のヒンジはミラーに隠れるのでオミット、って書いてましたが、間違い。上のヒンジも作らないといけません。

 

実際に作業できない昼間(仕事中 笑)にやり方をあれこれ考えて、金属パイプと薄いプラ板の組み合わせで行くコトにしました。

 

内径0・3、外径0・5から内径1・4、外径1・6まで、入れ子サイズで持ってる真鍮パイプの一番細い、さかつうの2組を使います。

 

(赤いパッケージ、AXIA のは内径0・4、外径0.6。入れ子関係から外れてるサイズです。0・4ミリ径のプラグコードを刺すのに使うかも、って思って、見つけた時に購入しました。

 

ミラーの根元は切り飛ばしてしまい、代わりに内径0・5の

 

パイプの輪切りをくっつけて、継ぎ目をちょこっと

 

光硬化パテで埋めときました。

 

で、ポールにするのは外径0・5のパイプです。

 

頭にパテを丸く盛り付けました。

 

 

 

 

 

これでミラーの装着は解決。

 

 

 

 

ヒンジも金属板で作れれば、

 

精緻でカッコいいでしょうが、

 

脳内モデリングでうまく工作できる気が

 

しなかったので、プラ板に逃げます。

 

薄い(0・3ミリ厚)プラ板をポールと同径の

 

パイプに巻き付けておいて、軽く炙って

 

丸みを持った形にします。

 

 

 

 

そのプラ板を瞬着でポールに接着してから、凸の形を残してカットします。

 

 

 

 

 

で、現物合わせで 凹の形にしたプラ板を反対側に接着。

 

ポールの突き出た「上用」を2つ、「下用」を2つ作ります。

 

目が疲れた。。。

 

 

 

 

 

 

ヒンジを差し込むためのスリットをボディに開口します。

 

前側のスリットはドアとフェンダーの境い目の溝と一体になる場所に、

 

後側のスリットはご覧の場所に掘り抜きます。

 

プラ板が0・3ミリ厚なので、同サイズのタガネで抜いたら

 

ちょうどいいハズですよね。

 

 

 

 

 

左右で8本のスリット開口。

 

手が疲れた。。。

 

 

 

 

 

スリットに差し込む構造にした理由は、接着で汚すリスクを

 

避けたかったコトももちろんありますが、それ以上に上のヒンジを

 

このように角度をつけて装着したかったコトが大きいです。

 

実車の状態を再現できました。

 

 

 

 

 

 

お次は再利用するつもりだったのに、切り落としに失敗しちゃった

 

アウターハンドル。こんな形状です。

 

複雑な形ではないので、プラ板で自作することにします。

 

 

 

 

 

1ミリ厚のプラ板から大体の形を切り出して、

 

 

 

 

 

デザインナイフと600番で形を整えます。

 

 

 

 

 

0・3ミリのピンバイスで穴を開けて、

 

 

 

 

 

1ミリのピンバイスで穴の上の方のみ広げます。

 

貫通してしまわないようにそぉ~っと。

 

キーホールのエッチングを、埋め込むように貼るための作業です。

 

 

 

 

 

穴の上部を広げたので、軸うちは平リベットが使えます。軸が0・3ミリ、頭が0・6ミリの

 

ヤツを使用。

 

 

 

 

 

最後にキーホールのエッチングを接着。

 

これで完成です。

 

 

 

 

 

ちまちま工作の結果です♪

 

めんどくさかったけど楽しかったぁ。

 

もうちょっと下拵え残ってますが、

 

➂はここで終わり。