文中の茶色い文字は、「アラカルトー工作howto」に

                   緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.

'63 コルベット スティングレイ製作記 ⑥ いつもの同時進行

⑥では、ボディの塗膜作りと同時に、小物を仕上げていく工程の紹介を。


いつも言ってますが、私は塗装のほとんどを缶スプレーで行っています。クリアもラッカーの缶スプレー。


そのため、塗装と塗装の間の乾燥時間がたくさん必要で、その乾燥待ちの日々に小物を作っていくのが時間の


有効利用なんですね。ボディの鏡面仕上げと小物類の製作が同時に終わって、アトは組み立てるのみっていうのが


理想です。そんな風にうまく行くことはめったにありませんけど・・・。



まずはボディから。



クリアを2回重ねてから、中研ぎします。






ゆず肌具合はそれほどひどくはなかったので、


フィニッシングペーパー〈1〉は使わず、


バフレックス(実車用研磨材、3000番相当)で研磨。


削り過ぎて、バフレックスに赤い粉がついてきました。

 

 

金属粒子を含む塗料は、研磨すると粒子の状態が乱れ、


色合いが変わってシミのようになったりします。

 

なので、クリアコートするまでは塗面に触らないように

 

してるんですが、今回は失敗。


ほんの一部ですが、赤の層を研磨してしまったワケです。

 

 

心配だったので水をかけてテストしました。

 

水の膜越しに見れば、クリア層越しに見えるのと

 

同じ状態のハズでしょ(^^)




水かけテストの結果、どこにも変色やシミの


ような汚れはなかったので、クリアを重ね


ました。





中研ぎの甲斐あって、クリア吹きっぱなしの


状態でもかなり平滑でツヤが出ましたよ♪

 

中研ぎ後、2回吹き重ねて、

 

3か所ホコリを発見。

 

1000番で削り取ってから、

 

さらに2回スプレー。

 

 

 

合計で6層吹き重ねたことに

 

なります。

 

 

 

前後のフェンダー辺り、

 

いい光沢出てますねぇ(^^)

 

   これでボディの塗装終了。鏡面仕上げ & 窓枠塗装 に備えてじっくり乾燥させます。さあ小物をどんどん片付けていきましょう!

 

 

 

 

 

 

メッキ仕上げになる外装パーツを塗装。

 

 

愛用のタクミのAMC〈19〉です。

 

 

 

 

 

 

下地の色は黒だったりサフだったりバラバラ。

 

でもすべてクリアコートした上でコンパウンド

 

で磨いてツルツルにしてから吹いてます。



   タクミのAMCを塗装すると、こんなふうに粉を吹いたような

          感じになることがあります。



     そんな時は乾燥後にウェスで拭ってやれば

           ギラリ、です(^^)







               お次は内装。





          バスタブはこんな感じのパーツです。

 

 

 

 

 

 

実車観察。

 

 

 

 

シートベルトのバックルがクラシカルですねぇ。


リリースボタンは銀色の丸。

 


 

シフトレバー & ノブ はクロームピカピカです。



小ぶりなシフトブーツは黒。手前にあるシフトパターンのプレートはMCGのエッチングセットに入ってるのが使えます。 嬉しい♪

 

 

  シートやドア内張は年式によって違います。63年式はこう。      

  キットには、ちゃんとこの形のパーツが入ってました。



            というワケで、いくつか工夫したりパーツを自作したりしながら内装を仕上げましょう。








    この部分のクロームのモールは塗装前にワイヤーを貼り込んで




    表現することにしました。

 

      作るのが楽しくて夢中になってしまい、途中の写真撮るの忘れてました(^^;) 以下、何をしたのか説明を加えます。


   

*シートベルトのバックル

 

  プラ板&プラ棒で自作。

  バックル中央に2ミリ径の穴を開けて、

  銀色に塗った2ミリのプラ棒を刺して

  リリースボタンにしました。

 

  2ミリは大き過ぎでしたね。

  でも、完成後に目立つので結果オーライ。

 

 

*シフト

 

  レバーは0.8ミリのアルミ線、

  ノブは手芸用ビーズをメッキ塗装、

  ブーツはパテでゴニョゴニョと適当に。

 

 

*フロアカーペット

 

  赤のフエルトを両面テープで貼っただけ。

 

 

*ドアの内張

 

  クロームシルバー筆塗り。手抜きです。。。

 

 

 

*ステアリングホイール

 

  間違って黒で塗ってしまってたのを

  エナメルのレッドブラウンで塗り直し。

  実車に近い色合いで気に入りました。

 

 

 

*フロアトンネル上部のシボ

 

  塗料を筆でトントンと置いて表現。

  (二つ上のパーツの写真、シボないでしょ?)

  

 

 

 

    全体はこんな感じ。





クロームのモール、うまくいった♪

  

 

 

 

リヤ周りのシボはキットのままです。





一体成形のスピナーを削り落としたせいでガタガタのホイール。




彫刻刀やら400番やらで右の状態まで整えました。





    フィニッシングペーパーの細切りをピンセットに挟んでチマチマと、×4。




                  めんどくさっ!


この作業には、最近購入した逆作用のピンセットを使ってみました。ピンセットが勝手にペーパーを保持していてくれるので、かなり手がラク♪


            握ると先端が開き、

        離すとモノをつまんでくれます。


 

 

 

そこそこ整ったかなって、サフを吹いてみたら、全然ダメ!!

 

 

これは研磨だけでは無理そうですね。

 

 

パテ? でも綺麗に整うかなあ、自信ありません。

 

 

 

 

 

ん~、この期に及んでややこしいコトに (T_T)




6本のフィンを避けながら、ハブキャップ(赤い小丸)と ディッシュの段差(赤い大丸)の二つを



綺麗に円形に整える。。。ちょっと作業のイメージができません。





            ・・・・・一晩考えて・・・・・







・・・ええい、こうしてやるっ!!

 

 

   フィンもディッシュの段差も全落とし。


 →  →  →  →  →  →  →  →  →  →


       400番大活躍。

 

 

    この時点で小丸は整いました。




○の細工にいつも重宝する



サークルカッター〈4〉



11ミリ径の円盤を切り出し、

  (プラ板は0.3ミリ厚)




  こちらも○細工の味方、ポンチ〈15〉で円盤を



      くり抜いてドーナツ型に。



     これを接着して大丸も解決♪



              アトはフィンを6本×4輪、たったの24個(T_T)作って接着するだけ (T_T)(T_T)(T_T)


 

最初にフィンがドーナツをまたぐ


「逃がし」をプラ板に刻みます。

 

ラッキーなコトに、愛用の彫刻刀

 

の刃幅がぴったりだったので、

 

刻むのラクでした。

 


 

     最初の1個を丁寧に整形して、量産の手本にします。

 

 

     持ちやすいようにセロテープの先にくっつけといて、


  

     この手本に合わせて次々に切り出していきます。


 

    「切り出して → 600番で整形」をたったの24回やりましたよ (T_T)

 

 虚無感に襲われないように、

 

 1個作るたびに接着して

 

 いきました。

 

 

 

 なんとかなってよかった♪ 

 

 シンドかったけど。。。


 

     フィンを切り出した残骸。

 

     カッターマットの方眼は1㎝。

 

     めんどくさそうでしょ?

 

 

 

 

 

 

           二晩かかって4輪完成。



                   ↓ before           ↓ after   甲斐はありましたね。










         めでたし めでたし♪







   塗料が乾いたら、同じくメッキ塗装したスピナーを


        接着して出来上がりです。



三角窓の固定の細工、後回しにしてて忘れてました。


2点にパテで接着代を作って、小さく整形しときます。ガラスにはクロームの窓枠がつくので、接着代は窓枠の陰に隠れる予定です。




最後のヤマ、窓枠塗装に行きましょう! その前にボディの鏡面磨きを済ませます。


全身エッジで構成されているようなボディなので、いかにも下地を出しちゃいそうです。軽く保護してから研磨開始。


バフレックス → ラプロス2種類 → タミヤコンパウンド青キャップ → 同白キャップ。ラプロスのグレーが終わった所で保護テープはずしました。

             エッジ保護

            バフレックス




        さあ、いよいよ窓枠。マスキングの切り出しの時のキズ付け&塗装のハミだしと、終盤のドキドキ作業開始です。

追従性を重視してメタルックでマスキング。

    普通の綿棒で軽く馴染ませて、

 模型用のトンガリ綿棒でラインを出します。



   で、超集中して、デザインナイフでミゾをスーっとなで切って塗装面を露出させます。あとは普通のマスキングテープで全身を覆って、











            塗装準備完了。

 

 

          マスキング、うまくいってハミだしなし。また塗装自体もうまくメッキ感が出てニンマリです (^^)


 

                 ページを改めて⑦に続きます。 大坂まで10日になりました。