文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
オープンカーで、タイヤもむき出し、しかもフロントフードが脱着式。なんとまあ、手を抜く所がないコト!! というワケで、
製作記④はエンジン周辺の工作を中心に紹介します。BMW320 はエンジン&エンジンルームをがんばって、ちょくちょく好評価を
いただきました (^_^) 今回もなるべく丁寧に細工しようと思いますが、問題はメカ音痴なこと。。。
基本的な知識がないので、実車の写真頼みなんですが、コード / パイプ がどこにつながってるか、はっきりわかる写真を探すのが
一苦労なんですよねぇ。ネット漁りの時間ばかりがいたずらに増えて、なかなか進まないんですが (^^;)
最初はディストリビュータから。
イグニッションコイル ~ センターコード ~ デスビ ~ プラグコード ~ 各シリンダー
という、一番わかりやすくて、視覚効果の高い所から始めましょう。
小さな部品なので、穴開けスペースがギリギリですが、0.7ミリ径の穴を5つグリグリ。
穴が0.7ミリ径なのは、内径0.5ミリ・外径0.7ミリの真鍮パイプを差し込むため。
ケガキ用のニードル〈10〉でパイプを押し込んでから、瞬着をちょこっと付けて
接着します。
プラグコード(0.4ミリ径)は模型映え狙いで、黄色だあ♪♪
素材箱に内径0.6ミリの黒いビニールパイプがあったので、
それを被せて切れ目を入れといて・・
・・・切れ目を内側にして直角に曲げて、瞬着で固定します。
差し込みジャック付きのプラグコード、ってワケですね。
4気筒なので4本で済みます、楽ちん。
こんな風に、
4本刺さって、
実車画像を真似てコードをぐねぐねと曲げて
デスビに組み込んどいた真鍮パイプに
差し込みます。
センターコードは後でイグニッションコイルに
刺せるように長く延ばして置いときます。
ジャンクからそれっぽいパーツを持ってきてイグニッションコイル
にします。
最後にエンジンルームの端っこにくっつけましょう。
ヘッドカバーの塗装。
こういう色の場合、シルバーをラッカー塗装 → 黒をエナメル塗装 →
拭き取り、っていう手順も有りですが、今回は逆にしました。
セミグロの黒をラッカー塗装 → クロームシルバーをエナメル筆塗り。
「塗り」って言っても、写真のように筆の腹でそおっと
なでるだけです。
コスワースのエンブレムのエッチング、
エナメルのフラットレッドにちょこっと黒を、
混ぜた色で塗って、文字の上についた塗料を
デザインナイフでこそげ落とします。
キャップはヨーロッパの部品を持ってきて、
デカールはエスプリのを貼りました。
ロータス勢揃いですね 。。。
大きな写真にすると、なんだかガタついて見えますが、
爪楊枝と変わらない大きさなので、これでご勘弁を。
衰え始めた我が目には十分合格なんですよ。。。
お次はキャブレター。
キットの部品、繊細で再現度十分です♪
フラットアルミに気持ち程度クロームシルバーを混ぜて塗りました。
エアファンネルは手持ちの金属パーツを使用。
リンケージをでっちあげます。
↓ 0.5ミリ径のアルミ線の端っこをヤットコでつぶしてから、穴をあけます。
これぐらい薄っぺらいとプラ用のピンバイスで開けられますね。
2つ作って、同径のアルミ線に通します。 →
さらに、プラ板で「脚」も作って通します。
これで準備完了。
まず、位置決めして脚を接着してしまいます。
それからアルミ線をグルンと回して持ってきて、
ちょうどいい長さの所で切断して接着しました。
上で使ったビニールパイプと真鍮線で、燃料パイプも
追加♪
エナメルのカッパーやチタンゴールドで
ボルト類にも色を載せて、キャブ完成。
ビニールパイプはゴムっぽく見える
ようにツヤ消しの黒で塗りました。
ペイントマーカーのツヤ消し黒を使いました。
ビンのツヤ消し黒より、断然ツヤ消し!
これは煤(すす)なの?っていうぐらい (^^;)
クロームシルバーもビンより金属光沢が強い。
これら、使う場面によっては面白いですよ。
B&Cペダルの部品、なんとエンジンルームから室内足下につながる構造を再現してます。
こんなの初めてお目にかかりました。
Aペダルも室内側に「踏む所」があって、上部はエンジンルームに続く部品です。
右のように、パーティングラインも面のガタつきもひどいので、左のように整えて、
内径0.3ミリの真鍮パイプを仕込んでから
シルバーで塗装。
で、手持ちにあった「0.2ミリ極細プラグコード」
(パッケージ捨てちゃってメーカー不明)
ってヤツを真鍮パイプに差し込みました。
ABCともにコードがエンジンルームに
伸びてるんです。
エナメルで細部を塗ってペダル完成。
Bから伸びるのはブレーキホース、Cからはクラッチホースで、
Aからはアクセルワイヤ。
ですから、本当はAにつなぐ線は素材を変えるべきなんですが、
他に細いの持ってません。アクセルワイヤには、あとで着色します。
ブレーキホースもクラッチホースも、エンジンルームの
下の方に潜り込んでくので、適当な所にくっつけるだけで
済ませます。
でも、アクセルワイヤはリンケージにつながるワケで、
目立つ所なので、少し追加工作を。
ヘッドカバーの上に三角形のプラ板を置いてワイヤの通り道
にします。プラ板の真ん中には真鍮パイプを刺してあります。
Aペダルから、被覆されたワイヤが たらぁって
伸びてきて、ここのロックナットで固定。
で、ここから中身のワイヤのみがビシっと
まっすぐリンケージにつながる、と。
ロックナットの再現や、リンケージへの接続は
小さすぎるのでスルー。
工作は0.2ミリ以上って決めてます。
それ以下だとうまくできた試しがない (^^;)
続いてバッテリーの細工を。
これまた、高い位置にあってよく目立ちます。
せっかくスカットルから切り離したんだから、きちんと作りましょう。
実車のバッテリー画像はそれこそ千差万別。1台ずつ違うんじゃないか
ってぐらい。
工作しやすそうで、かつ模型映えしそうなのを選んで再現します。
ジャンクエッチング(787Bの)と0.4ミリ径のアルミ線で
固定締め具を製作。
ジャンクパーツから、受け台にちょうどいいのを探してきて整形。
設置の工作完了♪
バッテリー液の注入口のキャップは1ミリ径プラ棒に置き換えます。
悪目立ちして、オモチャっぽくならないように抑えめの色にしました。
エナメルのロイヤルブルー+フラットベースです。
(組説では黄色の指示。実車画像でも黄色いのありました。黄色が正解なのかも)
端子カバー付きの赤コードは、プラ板で適当に整形。
0.5ミリ真鍮線を、塗装の持ち手 兼 接着用の軸にします。
カバーなしの黒コードの接続部は、試行錯誤の末にジャンクから
こんなのを見つけて採用。
端子は0.8ミリ径のアルミ線。
これまた接着軸を兼ねさせます。
こんな感じ。
側面をやや透明感のある樹脂表現にしようと、グレー
の上からスモークを重ね塗りしたんですが、結局ただ
のグロス黒になっちゃいました。
で、上面はラバーブラックで、ざらざら系の樹脂っ
ぽくしました。
この塗り分けはあんまり効果なかったなあ。。。
バッテリー完成です。
こんなのや、
こんなのや、
こんなのも進めて、かなり小物は
できてきました。
あとはラジエターとエンジンの間の冷却水の通り道ぐらいでしょうか。手持ちの透明チューブ(さかつう)にクリアブラウンを吸わせてホースにします。
最初に長めのチューブを塗料皿に浸けたら、中々上がってこなかったので、そぉーっと口で吸い上げてみたら、一瞬で口に溶剤が (>_<)
数時間クチビル周辺がピリピリしてました。休日の昼間にシンナーを吸い込むバカオヤジ。。。
チューブを短くしたら、簡単に吸い上げてくれるので、決して口で吸うなどというバカをやってはいけません。
(左上の写真、緑の矢印の辺りでカメラの電源入れて、シャッター切る時には青の所まで進んじゃいました。)
エンジン周辺はどれだけやってもキリがないし、とことん小さい所を再現する知識・技術もないので、
④はこの辺りで。 ⑤ではボディを作ります。 完成は⑤か? ⑥までいくかな。。。
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