文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.

JAGUAR XJ-S コンバーチブル製作記 ①フルオープンに。

オープンカー3連作の2台目は JAGUAR の V12。

 

レザーシート・ウォルナットパネル・12気筒。

 

JAGUAR と聞いて頭に浮かぶ贅沢文法の通りの

 

2座オープンです。

 

キットは初期型(XJ-SC)のカブリオレと命名されたタルガトップ

 

ですが、私はフルオープンにしたいので中期型(XJ-S)に

 

改修します。呼び名もコンバーチブルに変わります。

 

ちなみに後期型はハイフンが取れて XJS と名前が変わります。

 

(以上ウィキペディアでにわか勉強 ^^;)

 

 

 

 

XJ-S は BBS のメッシュを履いている画像が多く見られます。

 

オプションかな? よく似合うので、これも準備。

 

 

 

 

 

ぺたぁ~と低くて長い JAGUAR らしい格好ですね。

 

 

 

 

 

とにもかくにもまずはフルオープンにしましょ。

 

ピラー切断!

 

 

 

 

 

こうすると、ボディのムダ(誉め言葉)な長さが

 

際だちますねぇ。

 

濃紺で塗るつもりです。

 

濃色ソリッドでキズ消しに手間がかかりますが、

 

ピカピカてらてらに仕上げるぞぉ (^_^)

 

 

 

 

 

 

 

BBSのホイールを使うのは決定として、組み合わせる

 

タイヤが問題。

 

キットのタイヤを無理矢理はめると、Cの外径。

 

オリジナルのAと比べると大きすぎですね。

 

かといって、Bの状態ではタイヤのハイトが低すぎです。

 

Cを基本に少し手直ししましょう。

 

 

 

 

 

 

Cを仮組みしてみます。ホイールアーチに対してタイヤがぱつんぱつん。実車もけっこうぱつんぱつんなんですが、これではちょっと過剰です。

 

それでは手直し。

 

まずはキットのタイヤに合うように幅を詰めて、

 

 

 

 

 

 

次にホイールの外周を根気よく600番で削って

 

一回り小さくしました。

 

 

右側が改修後。

 

タイヤ込みの外径が1ミリ弱小さくなりました。

 

リムの一番外側の幅が狭くなっているの

 

お分かりですか? これ以上削るとリムの形状が

 

おかしくなるのでこれでギリギリです。

 

 

 

 

 

 

 

もう少し小さくしたいですがあきらめます。ホイールアーチを削って少~し広くすればなんとかなるでしょ。

 

というのも、

 

 

実車のホイールアーチはキットより上側が丸みを帯びてます。またタイヤの前後もキットよりは緩やかに広がってますね。なので、ホイールアーチ

 

を広げるのは間違った改修の方向ではないと思うんです。ただし上に広げると、フェンダーフレアの整形がもれなく付いてきますけど  ^^;

 

この方向からだとかなり雰囲気いいと

 

思います。

 

破綻しないようにホイールアーチを

 

広げますわ。。。

 

この角度、かっこいいですねぇ♪

 

やる気出ます!

 

 

 

 

 

 

いかにもハセガワっぽい、生真面目な部品構成の

 

リヤサス周辺。

 

組むと見栄えはかっこいいんですが、

 

 

 

 

 

 

やたらと部品同士の接合部がたくさんあるので、

 

タイヤ位置が不安定。

 

両面テープやマスキングテープでの仮組みでは

 

確信持てないので、ある程度パーツを接着して

 

調整しないときっちりの位置は出せないですね。

 

前作ビートルみたいに金属シャフト1本だと

 

楽ちんなんですけど。

 

 

ちなみにこのキット、部品点数130って箱に

 

書いてあります。エンスーシリーズほどでは

 

ないにしろ、なかなかの数ですよ。

 

 

 

 

 

 

でもって、前輪は超トーイン。

 

 

 

 

 

 

こいつを短くすれば解決します。

 

このパターンのトーイン、結構よく出くわしますね。

 

 

 

 

 

 

 

強度を保つため & 長さの微調整をしやすいように、

 

真ん中を真鍮線でつなぎます。

 

ちょうどいい長さにしておいて瞬着ちょん。

 

で、ハズしてから間をパテで埋めたら完了です。

 

 

 

 

 

 

このハミ出し、カンベンしてよぉ、って

 

思ったけど、

 

 

 

 

 

 

ボディ面より外に出てるのが正解でした。さすがまじめなハセガワ。。。

 

こう見えるように丁寧に整えましょう。

 

 

 

 

 

 

ここは本当の「カンベンしてよぉ」です。

 

逆側はぴったり合ってるんですけどねぇ。

 

直し方考えます。

 

 

 

 

 

 

2作続けてヘッドライトとボディの間にスキマですなぁ。七力 さんおっしゃる所の「マイナスからゼロに戻す作業」です。

 

面倒だけど、一番肝心な顔の部分ですからここも丁寧にやらせてもらいまひょ。


 

ヘッドライトをきちんとフィッティングさせるには、

 

ボンネットをくっつけないと始まりません。

 

ボディとのチリがなるべく均等になるように、

 

削っては合わせてみて、を20回ぐらいやってから

 

接着しました。(最初ははまらないぐらいデカかった)

 

 

接着後に600番を当てたら、スジに研磨カスが詰まって

 

チリが見やすくなりました。

 

○の中の辺りが黒ずんでませんね。

 

カスが入り込んでない=スキマが空いてない、って

 

コトです。セメントが乾いてからスジを彫り増します。

 

 

 

 

 

 

0.125 のタガネ〈10〉でスジを整えました。

 

私は缶スプレー派なので、埋まる分を

 

考えて、普段スジは0.2ミリ幅で彫るん

 

ですが、過去最高に高級で上品な車なので、

 

細めのスジで「繊細見え」を狙ってみます。

 

ライトのパーツの方にパテを補ってスキマをなくすコトに

 

決めました。

 

なので、まずはボディとボンネットのつながりの

 

ライン(内側ね)を整形して綺麗につながるようにします。

 

 

 

 

 

 

 

一応内側のラインは整いました。

 

 

 

 

 

 

ヘッドライトのスキマ埋めには、グリルもセット

 

しないといけません。

 

スリットが半分以上バリで埋まってる状態なので、

 

ついでに綺麗にしておきましょう。

 

 

 

 

 

 

準備完了。

 

 

 

 

 

改めてライトのパーツをあてがってみます。

 

スキマ、恐ろしい幅ですねぇ (^^;)

 

1ミリは確実にあります。

 

 

 

 

 

パーツの周囲をぐるりと囲む枠の部分で

 

ボディにはまるハズなんですが、枠ごとすっぽり

 

入り込んじゃうぐらいサイズが足りない。

 

 

 

 

 

 

あまりにもスキマが大きいので、最後の微調整はパテで

 

やるにしても、もう少し外周のサイズを稼ぎたいので、

 

0.3ミリのプラ板を2周(!)巻き付けます。

 

 

 

 

 

 

これで一応おおざっぱにはスキマがなくなるサイズに

 

なりました。

 

 

ボディの内側を削って整えてるし、

 

ライトの周囲もサンディングしてるし、

 

確かにスキマが大きくなる方向の作業をしてるんですが、

 

それにしてもねぇ。

 

 

 

 

 

 

で、やっとパテの出番です。

 

私、この種のあんまり強度のいらないような

 

細いスキマは光硬化パテ〈35〉が好きです。

 

 

 

 

 

 

はずして余計なパテを削り落として、

 

 

 

 

 

 

もう一度ボディにはめて不足部分を埋めて、

 

と2、3回繰り返します。

 

 

 

 

巻き付けたプラ板も含めて、ボディと違和感

 

ないようにアチコチ削って完了。

 

 

これで、ボンネットとグリル、ヘッドライトの

 

調整が終わりました。

 

 

 

 

 

 

 

続いて幌カバーの改造にかかります。

 

今度はキットのせいじゃなくて、自分が勝手にフルオープンにしたせいで

 

生じた作業ですな。。。

 

キットのパーツはフィッティングばっちりだったのにねぇ。

 

実車の幌カバーはこんな感じです。

 

幌本体のカバーがバルクヘッドに沿って大きく一枚かぶっていて(★の所)、

 

サイドの折りたたまれたアームのカバーがそれにつながってる(□の所)という

 

構成です。

 

また、全体的にキットの部品より大きい(高い)ですね。

 

 

 

 

 

元々オープン仕様のビートルのボディにはヒンジが造型されてましたが、

 

もちろん JAGUAR にはないので作らないといけません。

 

上の画像のように、ビートル同様、幌カバーで半分隠れる位置になるようです。

 

 

 

 

 

紙を置いて手順を考えます。

 

タイヤハウスに3本線が引いてありますが、一番後の線でカットに決定。

 

ヒンジは三角のプラ板を接着して、エポキシパテ〈35〉でなだらかに整形

 

しました。

 

この時点ではアームの部分の厚みを実車に倣おうと思っていましたが、

 

そうすると内張りまで切った貼ったになってオオゴトなので、撤退。

 

よって今置いてある割り箸はこの後、プラ板に変更になります ^^;

 

 

 

 

 

 

キットのパーツをパテで肉付けして一回り大きく(高く)して、

 

そこから金属のメッシュをぶら下げます。

 

 

 

 

 

 

100均の茶こしです。

 

もう少しやわらかいのが良かったけど、店で触ってみた感じでは

 

これが一番やわらかかった。

 

 

 

 

 

 

アイデア自体はいいと思うんですけど、そこから実行に移す時に

 

雑なのが私のいつものパターンです。

 

垂れ下がり具合が気に入らなくて、パテを貼り付けてから

 

形を直そうとしてぼろぼろになってしまいました。

 

手前の方なんか、メッシュが盛り上がってハズレかけてます。

 

 

 

 

 

 

潔くべりべりって取りました。

 

今度はメッシュの整形をきちんとやりましょ。

 

 

 

 

 

 

セカンドチャレンジはプラペーパーの重ね貼りで、

 

と思ったんですが、思ったよりうまくフィットしてくれません。

 

流し込みセメントで溶かしながら貼り付けたんですが、

 

溶け過ぎたり、逆にメッシュに馴染まなかったり。。。

 

1枚貼った所であきらめて、やっぱりパテに戻ります。

 

 

 

 

 

 

アームにかかるカバーの型紙を作ります。

 

雑にならないように、ぴったりの形にね。

 

 

 

 

 

 

で、型紙の通りにメッシュを切って整形。

 

メッシュの切り出しは金属用ハサミ〈4〉を使ってます。

 

 

 

 

 

 

パテで全体を覆って形にはなりました。

 

本当はピザ生地みたいに薄く引き延ばしたパテを、

 

1枚でかぶせたかったんですが、何度かやり直すうちに水を

 

含みすぎたのか、ポロポロちぎれて膜状になってくれないので、

 

少しずつ貼り込みました。

 

1枚もので貼れたら、さほど修正しなくて良かったでしょうけど、

 

ご覧の有様なので、硬化後に溶きパテなどを使って綺麗にします。

 

 

 

 

 

 

とにかく一体で幌カバーのパーツが

 

出来たのでやれやれです。

 

絶対に最後まで落とさないように

 

修正・塗装の作業をしましょう。

 

落として壊したらショック大きそう。。。

 

 

 

 

 

 

まだまだ地味な作業がヤマほどあります。長くなってきたので①はここまでで。

 

製作記②はリヤタイヤの位置決めから? Aピラー裏の自作から? バスタブをボディ側接着に変更する細工から? イバラの道だぁ (T_T)