文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
3連作の最後はこの車。キットはマットビハイクル仕様
ですが、今回はもちろんノーマルで作ります。
静岡オー集名物のジャンケン大会でのいただきモノ。
2018年、台風の接近におののきつつ参加した時です。
終了時刻繰り上げで午後早くに閉会になって、
ダッシュで三重県に帰りました。家に着いて30分も
したら暴風雨が始まって。。。
今3連作の製作記①には、子どもの時のアルバムの写真を載せてます。コスモスポーツもちゃんとありますよ♪
三重県を通る幹線国道のうち、私の生活圏を
通っているのはR23。この写真はその23号線の
津市と鈴鹿市の中間辺り。父親の車に乗せてもらい、
ナガシマスパーランドのスーパーカーショーに
出かけた途上です。スーパーカーショーに行くので
当然カメラを持ってたワケですね。
店舗の駐車場から国道に出てきたコスモスポーツは
あっという間に父の車を抜き去っていきました。
ふだんは子どもの言うコトにすんなりノッてくれる
人じゃなかったけど、この時は「前から写真撮りたい」
って言ったら、1200ccの大衆車のアクセルを盛大に
踏んで追い抜いてくれました。
聞いてくれると思ってなかったので、嬉しかったけど
意外にも感じたのを覚えてます。
父親もスーパーカーショーに行くのでハイな気分
だったんでしょうかね。少年時代の思ひ出。。。
ボディの部品は超ぺったんこなコスモスポーツの魅力的なスタイルを再現しててかっこいいです。やる気出ますねぇ。
プラがやや厚ぼったい感はありますが、ホイールアーチやピラーなどの「ボディの断面が見える所」を薄くして繊細見えに努めてみます。
前2作と同じく名車中の名車。納得の出来栄えにしたいモンですねぇ。
240Zでパテ工作した内装のキルティング、
今作では最初からモールドされてます。
この頃、ビニールレザーのキルティングが流行り
だったんですね。
エンジンレスキットですが、シャーシ裏のモールドが
精細で、ちゃんと塗装しよって気になりますな。
シャーシとボディはきちんとハマって安心感があります。足回りのパーツもかっちりしてますように。。。
小道具も充実してます。鏡とエンブレム類のインレットはとても嬉しい。
フロントの開口部のメッシュも付属してます。ハセガワのキットって、メッシュのオマケ付きよくありますよね。
糊付きフェルトのフロアマットが付いてます。しかもカット済み!(写真でうっすらとカットライン見えるでしょ) これは初体験です。
ただし、コスモスポーツのマットは真っ赤、で有名だったんじゃなかったかなぁ? 実車の考証は作りながらやってきましょ。
シート中央の千鳥格子のデカールは前々から貼りたかったので楽しみです。効果的に見えるシートの塗装やコートのレシピを考えなきゃね。
箱がMAT仕様なので気づかずにいましたが、デカールにHCー2 って。第1弾が2000GT で、コスモスポーツが2番目かぁ。
30年前のキットですな。。。つまり、30年前にすでにヒストリックカーだったワケです ^^;
ホイールキャップのセンターに「m」のエンブレムが
モールドされてます。
デカールもあるので、「モールド塗装」と「デカール」
の選択式ってコトですか。この種の小さなモールドを
塗装で仕上げるのは、うまい方の腕の見せ所なのかも
知れませんが、デカールで表現したい人には
ジャマにもなりますね。私は1秒も迷わずにデカール
なので、しこしこ削り落としましょう。
メーターの目盛りもモールドあり。
私はもちろんデカールで作ります。
グローブボックス上の「Cosmo」もデカールで
やります。
この部品、しっかりモールドだらけですが、
片っ端から落として細工しようと思います。
クリアパーツの様子見をしようとしたら
フロントガラスにとんでもないキズ発見。
これはキットのせいじゃなくて保管のせいです。
240ZG は嘘のようにクリアなガラスでしたが、
今作はひずみもあるので、キズ消しも兼ねて
なるべく綺麗に磨いてみます。とはいえ、これまで
ガラス磨きでひずみを効果的に解消できた経験
ありませんが (T_T)
フィッティングは文句なし。
4面一体のガラスパーツでよく出くわす
どこかにスキマが空く、なんてコトもなく
ぴったり。厚みとひずみぐらいは仕方ないか。。。
リヤの曲率の高いガラスが合わないと厄介だなぁ
って思ってたのでこれは嬉しかった。
今作の出来栄えに一番大きく影響しそうな
ヘッドライトカバーの表現。
クリアパーツの合いも、ボディ側の整形具合も
微妙です。240ZG は、ここが何もしなくていい
という奇跡的な精度でしたが、そうはいかない。
こちらは120sec さんにいただいた実車画像。(今作は120sec さんにいただいたモデラー目線画像を大いに参考にさせていただきます。)
クロームのフレームは、ボディ&カバーより一段高い。それと、フレームの形状が2段になってる! ボディに付くところは平たくて、
カバーの上で丸く盛り上がってます。再現できるか、かなり心配ですけど、今作で一番がんばる部分としましょう。
最新の高精度キットを2台続けて作りましたが、なんとなくよそ行きというかアウェイって感覚でした。
あちこち直しも必要で、細工もしなくちゃ、っていう今作はホームに戻ってきたって感じ。というワケで、まずはデザインナイフと600番を
持って下ごしらえを始めましょ。
実車のリヤのホイールアーチ。
下に向かってハの字に開いてますね。
この車の外観の特徴であるボディサイドの
プレスラインがホイールアーチの上部に
来ますが、そのプレスラインとホイールアーチとの
間に細~くボディ面があるのも発見しました。
まずはザっと形を出します。
プレスライン下のプラ棒は幅があり過ぎ
なので細めます。
パネルラインはどこもかしこも浅いですが、
モールドが消えちゃってる、なんて所はほとんど
ないので、そのまま彫り増してやればOKです。
こういう彫り、気にするしないは好みでしょう
けど、私はくっきりさせたい派。。。
この写真みたいになると気持ちいいんです。
スジ彫り&外装小物の軸打ち用の穴あけを
しては、600番で一皮むいてく作業、好きだぁ。
で、Cピラー周辺をシコシコやってたら、
モールのつながり方に疑問を感じたので
改めて観察。赤い四角の辺りです。
Cピラー根本を横切るモールと、
リヤガラスの窓枠下辺は「線」としては
連続してます。が、リヤガラスの窓枠の方は
ボディ面より一段奥まってる。
奥まり具合は1cmはないか、ってぐらい
でしょうか。
該当部分はこんな感じ。
実車と「構成」は同じですけど、段差が大きすぎで、
モールのつながり具合が不自然に見えちゃう予感が。
実車のCピラーは後ろに行くにつれて
ラウンドしてますが、キットの方は平面的なのが
原因のようです。
昨年末のクリスマスフェスタで買った
アイガーツール製のスジ彫り具。
使い勝手最高でとても気に入ってます。
狭い所ですが、なんとかケガけます。
刃に対して横方向に力が加わり気味になる
ので、折らないように細心の注意を
払って進めました。
使いやすさ不明だったので1本しか買わなかった。
予備を買うまでは絶対折りたくありません。
ガタガタな所があります。
面の整えとともに、開口部の形状を左右対称にも
整えないといけません。
でもって、第二段階はヘッドライトカバーの
フィッティングで、第三段階はカバーのフチの
クロームのフレームの造形と。
今作の勝負所ですな、前途遼遠。。。
スリットのモールドを乱さないようにするのも
気を使います。
アルミ線で軸打ちして、
浮いちゃう内側にパテを押し込んで、
砲弾の先っぽのリベットも刺しました。
この時代の砲弾型ミラーって、先端にネジが
ついてるんですね。2000GT、240Zにも同じ
細工しました。
これを削るのは楽しかったです。
今後、エンブレムをブルーで塗装して、
インレット貼って、
外周の黒い所はスミ入れの要領で塗料を入れて、
エンブレムのサイドをメッキ塗装、って
手順かな。なかなかの面倒くささ。
加工前の写真を撮りそびれちゃいましたが、
Cピラーのルーバーに付くカバーの部品は
分厚くて存在感あり過ぎだったので、
薄く・背を低く整形しました。
最後までなくさないようにしなくちゃ。
これを自作は勘弁、です。
ワイパー以外、外装パーツのフィッティングはだいたいできました。ヘッドライト周辺の工作は根気よくがんばります。
それとテールライトのフィッティングで一つやらかしてしまいました (> <) というワケで前後のライトを含めて、製作記②で下ごしらえの
続きを紹介します。
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