文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
前作のビートルは、電池ボックスのせいで上げ底のリヤシートを下げたり、ドアヒンジを自作したり、モールをアルミ線埋め込み
で表現したり、ホイールの穴を無理矢理開口したり、といった改修を加えました。
手間は掛かったけど完成時の満足感は大きくて、お気に入りの1台になりました。なのに展示会がこぞって中止で残念。。。
私、大改造をモノにするような技術はありませんが、今作はタルガトップからフルオープンへの作り替えなので、ビートルよりは
直す所が多くなります。改修以上改造未満、って感じでしょうか。なかなか塗装に進めなくて、じれったい気持ちもあるけど、
完成後の喜びを目指してがんばりましょう。あせらずにじっくり作れる機会なんだって、前向きな気持ちでね!
パテを薄く伸ばして、1枚で型にかぶせたかった幌カバー。
うまく行かなくてツギハギなので、溶きパテを塗りたくって
なだらかにしました。
実車ではフチにライナーがあるので、0.3ミリのプラ棒を
貼り込みました。
様子見にサフを吹いてみます。
まだ修正が必要だし、布らしく見えるように、もうちょっと
イジりたい。モリの熊さんご推奨のティッシュもありかもです。
でも、パーツとしては形になったし、ボディへのフィッティングも
OKなので、これでしばらく放置します。
複数パーツが関連する所を先に進めましょう。
直す所はいくらでもあるので、手当たり次第、気の向く(気になる)
所からやりましょう。
ガラスはフロントしか要らないので、切断。
サンバイザーが一体モールドですねぇ。これは生かすコトにします。
この種の切断、最近はタガネでケガいてやってます。
エッチングソーやリューターノコより綺麗に無理なく切れる気が
するんですよ。
実車画像です。
Aピラー裏、分厚いですねぇ。
これをプラ材を追加して作るのはそれほど難しくないですけど、
ガラスの部品の装着と干渉しないように合わすのはめんどくさそう。
ガラスの端がちょうどピラーの所に来るように
してみました。
このフチを黒く塗ったら、ピラー裏の構造材に
見えなくはないんじゃ? という方針で。
バックミラーの取り付けダボが目立ちますねぇ。
これは要修正。
夜店の型抜きのようにサンバイザーの形に沿って
切断。もっと引っ込めないとダメですなぁ。
こんな風に型抜きしました。
なんで急に曇りガラスになってるかというと、
型抜きするためにケガいてて、ギギィって
ガラスをキズつけちゃったんです。即600番。
なにが「綺麗に無理なく」じゃ!
思いっきり失敗しとるがな。。。
キズ消しが大変なので、ガラスの研磨は
大キライですが仕方ない。
向こう側が歪んで見えなくなるからいいんだ。。。
(ビートルはこの作業をやらなかったので、
歪み激しいです。)
ミラーのダボもかなり低くして、裏からの見え方は
これでよさそうです。
はあ、キズ消しイヤだなぁ。。。
窓枠を前から見た所。
Bピラー以後を切断しっぱなしで、
整えてもいない状態です。
実車とどれぐらい違うんだろ、わくわく ^^;
かなり違う。。。
まあ、モデルチェンジ後の仕様に改造してるんだから
仕方ないですけど。
右の3つを再現しないといけません。
一番内側の黒いゴムのサッシュから。
上下はケガけば良さそうですが、
左右は幅が足りません。
Aピラーの内側にプラ棒を貼り付けるコトにします。
四隅にパテを塗り込んで継ぎ目を隠しましょ。
次に外周のクロームの部分の整形です。
今度は左右と下はキットのフレームそのままで
いいですが、上がダメ。
左右から伸びてくる部分と面一にするために、
凹みの形に切り出したプラ板を貼ります。
これも継ぎ目はパテ埋めね。
「加える」作業は済んだので、各所をスジ彫り。
サフを吹いてみないと分かりにくいですが、あるべきモノはある
状態になりました。
幌のキャッチになる場所のゴムパッキン部も
パテ&研磨でそれらしく整形しました。
で、様子見のサフです。
右下の辺り等、少し乱れがありますけど、
手直しでいける範囲です。
仕上げは後回しにして次行こう。
やるコトいっぱいなんだもん。。。
リヤはどんなモンかな。。。
クロームぴかぴか、
JAGUAR らしさ全開です。
この辺りは XJ-S と XJ-SC で
変わってませんから、
作り替えるんじゃなくて、
クローム表現の工夫って
感じですね。
このモールドをメッキ塗装するか、何か貼るか、金属で置き換えるか。
どの方法でもうまくやればカッコよくなると思いますが、
ビートルで「製作初期にアルミ線を貼ってしまう」方法がうまくいったばかり
なので、今回も踏襲します。
ここは実車でも太めなので、アルミ線は0.5ミリにします。
モールドを削り落としたミゾに合うように曲げるのが難しかったですが、
2,3本目で何とかなりました。
瞬着で貼ってから表面を600番で軽く研磨。
ボディ上面はほぼ面一、サイドは少しボディ面より出てる状態にします。
理由は後述。。。
続いてこっちの作業に移ります。
モールドは正確で綺麗ですが、
こっちもアルミ線作戦。
まず削り落として、
いつものように落書き。
真ん中の台形は切れ目なしの一続きで、
キーホールの所でこんにちはの形状です。
で、両サイドのモールは台形の下のカドの所に
来るんですが、切れ目がありますね。
(以上実車画像参照)
台形内のデカールを当てて見ます。
後退灯がデカールの銀色で表現されてますが、
これはクリアパーツ化したい。
JAGUAR 文字のオーナメントと後退灯の
境い目のメドも落書きしときます。
ここは先ほどの場所より細いので、0.3ミリを使います。
貼りたい形に曲げといて貼っていくだけですが、
丸いままだと接着面が狭くて付きが悪いので、
少し平らにしたいですよね。
曲げておいてから研磨材に当てると、アルミ線が手の中で
回っちゃわないのでやりやすいですよ (^_^)
余計な瞬着は掃除。
貼れた貼れた♪
もう一がんばりして、後退灯の部分を開口しときます。
どう作るか決めてませんが、開口しとけば後でラクなコトは
間違いないですから。
リヤライトとバンパーのフィッティング完了。ライトの内側と下辺がクロームです。下辺はアルミ線を貼りますが、内側はメッキ塗装しか
やりようがありません。そこだけ色調・光沢が違ってしまいますが、これは私には解決不可能。どうせバンパーの上面もメッキ塗装になるしね。
違いが目立たないコトを祈るのみですな。。。
リヤライトのサイド部分、ボディ面から少し出てるコトを製作記①で確認しましたが、覚えてますか?
ご覧のように、ボディ面よりクロームのモールが少し出てて、ライトはさらに出てる。
なんとか実車の状態の再現ができたかと。。。
上の方で「後述します」って言ってたのは
このコトです。
クロームのモール、
1本見落としてたので追加。
ここはミゾを彫って、
半ば埋め込み接着して、
最後に表面を平らに
削りました。
ブログでも紹介した内容ですが、実車のドアミラーを観察して、
・根本のゴムパッキン
・本体をぐるりと囲む黒いフレーム
を再現することにしました。
細工前の写真を撮り忘れました、痛恨。。。
作業が楽しいと、ついつい元の姿の写真撮るの忘れるんです。
ビートルでもいっぱいありました。
キットでは単純な弁当箱みたいな直方体だったんですが、
フレームが浮き彫りになるように本体を削って整形したんです。
根本はパテで。これはボディとの間のスキマ解消コミです。
やわらかい内におおざっぱにカットしときましょ。
位置・角度、だいじょうぶか確認。
こっち側からも確認ね。
硬化したらハズして、パテの形状を整えていきます。
この写真では、まだ少し大きくて不自然な感じなので、
もう一度ハズして整形しました。
ちなみに、パテとミラーのパーツはくっついてません。
せっかく細工したんだから、塗り分けでラクしたいですからね。
もう一度実車のトランクのキーシリンダーの画像です。
両側から来るモールがシリンダーの所で出会ってます。キーホールの周りにリングですね。
手持ちのエッチングのキーホールが1ミリ径なので、1ミリの真鍮線の先に接着。
リングの代わりにする、内径1.1ミリのパイプに差し込みます。
接着時はこれぐらい顔を出すように
する予定です。
こんな感じ (^_^)
あっ、鍵穴は水平方向
でしたね。
接着の時に間違えない
ようにしないと!
お次はドアハンドル。
実物はこんなのです。
モールドは繊細で、形の再現もちゃんとしてるんですが、
少し短いかなぁ、って感じですね。
実車のキーホールは、把手からもっと離れてますし。
というワケで自作へGO。
自作・別体化した方が、塗装も容易です。
実車ではドアハンドルがクロームな上に、ドア側の凹が黒いでしょ。
これ、ボディ色塗ったアトで塗り分けるの結構大変ですよ。
0.3ミリのプラ板をサンディングして、目測0.2ミリ以下の薄さに
したモノを使用。3層重ねにします。これが下の2層。
貼り合わせて、トランクと同じエッチングを穴にはめて接着。
で、最後に3層目として把手になるプラ板を貼って完成。
モールドより少し横長になって、すっきり見えませんか?
うまく行かなかった時のために今までモールドをそのままにしてましたが、
メドがついたので、ここで削り落とします。
ついでにボディの凹も少し整えて、結果がこうなりました。
元より良くなったと自分に言い聞かせて次行きましょ。
前後のバンパーは、放っておくか直すか、
とても微妙なスキマがあります。
よせばいいのに調整し出したら、なかなかピシっと
合わなくてサンディング地獄にはまりましたよ。。。
その摺り合わせの途中、イモ付けのバンパーの
位置決めがあまりに頼りないので、こんな風にガイドを
付けました。
簡単な一手間ですが、効果は大で、きちっと位置が
決まるようになりました。これは正解の細工。
スッと正しい位置に納まって気持ちいい♪
前後のホイールアーチの拡大もやってあるんですが、その写真はリヤタイヤのセッティングを済ませて、ボディにサフ吹いてから紹介しようと
思ってます。その辺りだけもう少し追記しますね。coming soon(だと思う)。
~~~で、追記です。
ファーストサフまでもう一息。
この車は前のバンパーにウィンカーが、後のバンパーに
リヤフォグがあります。
キットは凹モールドで、クリアパーツなしの状態。
レンズを固定するネジまでモールドされてますね。
コレを流し込んで終わり、って出来れば楽ちんだなぁ、
って買ってきましたが、うまくいきませんでした。
*太陽光じゃないと硬化にやたらと時間が掛かる。
*色が薄くてよほど厚く使わないとしっかり発色しない。
→ じゃあ、塗装を加えよか?
*流し込んだ後に外れにくい(ある程度接着力あり)ので、
外して塗装がムリ。割れちゃう。
というわけで今回は使用見合わせ。
使い慣れたHIQパーツのジェルクリアで
作りました。
接着力皆無なので簡単に外れます。
リベットは液状の時に差し込んでおいてから
UVライト当てました。
モロいので硬化後にピンバイスで穴を開けるのは
難しそうなので。
これを塗装して使います。
さて、ボディのフェンダーアーチを広げたので、
当然シャーシ側のタイヤハウスのフチも広げないと
いけません。
幸い、フチに厚みがあるので、薄く削りこむコトで
なんとか間に合いそう。
ナイフで削って、
400番でゴシゴシしました。
これでおおまかには下拵えできたので、ボディにサフ
行きましょう。
小傷や整え不足の所はあちこち
ありますが、第1段階はパスできた、
って感じですね。
地道に調整を続けて来た足回りの成果はどうでしょうか。下の調整前の画像と見比べてみてください。
タイヤの位置も自然な場所に収まったし、フェンダーアーチを広げたので、タイヤの大きさもなんとか違和感減らせたかな。
また、フェンダーアーチの上辺、丸みがついて実車の雰囲気に近づいたのもお分かりですね。やれやれです (^_^)
タイヤ裏のスキマが目立ちます。
ドアの内張りを付けたら
分からなくなるかな?
ちゃんと目隠し工作必要かな?
後で考えます・・・・・
うんうん、雰囲気出てきたなぁ、
ってニヤついてたら、発見。
こりゃ変だろう!!
フロントも同様。
赤のラインにボディパネルがあって、白の格子の部分はバンパーの
樹脂の端っこのハズ。こんな断面になってちゃオカシイ!
こりゃビックリ。製作記③で真っ先に直しましょ。
という所で②は終了。③ではボディは仕上げサフまでは行きたいし、内装も始めたいですねぇ。また覗いてくださいませ (^^)/
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