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ダイハツ ミゼット 製作記 ①初めて尽くし。

 

オープンカー3つめのキャデラックをやり始めて

 

たんですが、後回しにしてこれを作ります。

 

キャデラックと同じアリイのキットで、偶然ですが

 

年式も同じ1958年製ですね。

 

アリイのキットは初めてです。

 

小スケールも初だし、サビ表現をするのも初。

 

初めて尽くしの製作を楽しみたいと思います♪

 

 

三輪トラック、私の幼少期には走ってました。60年代の

 

終わり頃。その頃すでに古いオンボロって感じたけど。

 

懐かしいですなぁ。

 

 

 

 

 

1/32 は実は初めてじゃなくて、

 

サンダーバードの ペネロープ号を作ったこと

 

あるんですが、あちらは元の車がバカでかい

 

ロールスロイスなので、32でも出来上がりは

 

1/24並みの大きさで、パーツもそれなりに

 

ありました。ミゼットの部品はたった

 

これだけ。予想を超える少なさ。。。

 

 

成形色もなかなかのインパクトです ^-^;

 

 

 

 

 

 

 

 

どこをディテールアップするか、

 

どこを直すか、はイジリながら

 

考えますが、まずはドア周辺の

 

バリとヒケが強烈(矢印部分)です。

 

ガタガタ。。。

 

 

それとフロントバンパーの通る

 

輪っかのモールド(赤い〇の所)が

 

分厚いので、この時点で薄くスライス

 

しときます。

 

 

下にあるの、ボトル缶コーヒーの

 

キャップです。

 

模型の小ささ伝わりますか?

 

 

 

ヘッドライトはクリアパーツが入っていますが、

 

テールライトとスモールライト(フロントガラス下)は

 

ボディのモールドです。いつものように自作クリアパーツに

 

置き換えたいので、モールドは落とします。

 

 

 

 

 

 

ホイールアーチとサイド出しマフラーの出口も

 

完成後の見栄え向上のために、薄く削ります。

 

これもいつもの作業ですね。

 

 

 

 

 

 

 

見栄えはよくなりましたが、削り過ぎてフェンダーの

 

下端が底抜けしちゃった(白い〇)。。。

 

パテで補修。。。

 

 

その上のルーバーの所もガタついてたので、

 

ミゾをまっすぐに彫り直して、ルーバーも

 

サンディングして綺麗にしました。

 

 

 

 

 

 

安価な実用車(仕事車)なのに、クロームのモールが

 

あったりする(^-^)

 

モールドは落としてアルミ線を埋め込みましょ。

 

この工作、ビートル・JAGUAR につづいて

 

3台連続、偶然ですけど。

 

ドアハンドルと鍵穴も削り落としました。

 

 

 

 

 

 

バックミラー、ワイパー、バンパーの

 

ダボ穴が大きいので、いったん埋めて、

 

小さめの穴を開け直しておきます。

 

 

各所のパネルラインも 0・15ミリ幅で

 

彫り増し完了。

 

 

ドア周りのヒケはパテ埋めして整形しましたが、

 

どれぐらい直ってるのか分からないので、

 

ファーストサフ行きましょ。

 

 

 

 

 

 

おっ、思ったより綺麗になってる!

 

 

 

 

 

 

ヒケのひどかったこちら側はまだガタガタしてるけど、

 

それでも思ったよりは直ってました。

 

これぐらいだとナントカなりそうで気がラクですね♪

 

 

三角窓とドアガラスはパーツありません。

 

ボディの厚みを考えると、透明プラ板の外ハメかな。

 

極細の接着代作らないといけませんね。

 

 

 

 

 

パーツ自作など、手のかかる所を進めます。こちら、実車のバンパー。現代の保安基準は絶対

 

通らないだろう可愛らしいバンパーですねぇ。

 

 

 

こんな風にへしゃげてる画像、よく見ますよね 笑

 

 

 

 

太さ的にはちょうどいいぐらいの部品が入ってますが

 

なぜか長さが足りません。

 

しかも、スライスした輪っかも折っちゃたし。。。

 

 

 

 

 

 

作ってみます。

 

バンパー = 0.8ミリ真鍮線

 

輪っか = 0.5ミリのアルミ線

 

両サイドの取り付け部分 = 1・5ミリのプラ棒

 

 

 

 

 

 

ボディのアールとうまく沿った形にできました。

 

 

 

 

 

 

こっちから見ても、いい位置を通ってます。

 

 

 

 

 

 

苦労するかな、って思ったんですが、1回目で

 

うまくできました。嬉し♪

 

フロントフードの真ん中のエッジも、

 

元のモールドは荒れまくりな上に高過ぎだった

 

んですが(写真撮り忘れ)、削り整形で

 

ナントカなった。これまた嬉しい誤算でした。

 

 

 

 

 

 

ドアヒンジや荷台のロープを掛けるフックなどはモールドのままにします。どうせボディ同色だし、モールドの形も良好ですしね。

 

 

続いてクリアパーツの様子を見ていきましょう。

 

フロントガラスのパーツです。

 

表面は荒れ放題、よくあるパターンですな。

 

予想外だったのは周囲が一段低くなってて、

 

ボディにフィットさせる造りになってたコト。

 

ガラスがボディから引っ込み過ぎるのを懸念

 

してたので、これは嬉しい。

 

 

 

 

 

 

こんな風に窓枠にフィットする設計なワケです。

 

 

 

 

 

 

が、残念ながら面積が足らない。。。

 

左側と下側を合わせると、右と上はこれだけスキマが

 

開いちゃいます。はあぁ。。。

 

Rのあるガラスですが、プラバン置き換えで

 

うまくいくかなぁ。あとで試します。

 

 

 

 

 

リヤガラスも同じ構造ですが、

 

 

 

 

 

 

こちらは設計意図通り、ぴったりハマります。

 

接着剤なしでも落ちないぐらい。

 

このままいけることが分かったので、磨きました。

 

 

 

 

 

 

上述しましたが、サイドのガラスは部品入ってません。内側からプラ板貼っただけだと、ボディのプラの厚み分ガラスが引っ込んでしまい

 

かなり不自然になってしまいます。「接着代を作って外ハメ」を考えましたが、サイドのガラスなのでフチを黒く塗るのもおかしいでしょ。

 

そうすると接着代の部分が丸見えで、これまた気に入りません。

 

で、ボディの内側を削ってガラスを外側に追い出そうと考えたんですが、ボディが小さいので内側で工具がうまく使えない。。。

 

翌日の仕事中にやり方を考えて(得意技です 笑)、以下のようにしました。

 

 

手持ちプラ板で一番薄い 0.2ミリのを細く

 

切り出して、

 

 

 

 

 

 

窓枠の内側にぐるりと貼り込みます。

 

お分かりでしょうか、ボディの内側を削る

 

代わりに外側を一段高くしようと考えた

 

ワケです。

 

これを接着代にして内側からガラスを貼れば、

 

ボディのプラの厚みの半分ぐらいは

 

消化できるでしょ。

 

ボディとの継ぎ目を消しやすいように、

 

プラバンは少し外にハミ出させて貼ります。

 

 

 

 

 

 

溶きパテを流し込んで継ぎ目を埋めておいて

 

ボディとプラ板が面一になるまで研磨します。

 

 

 

 

 

 

元のボディの厚みの内側にガラスを付けるとこれだけ引っ込んでたのが、

 

 

 

 

 

 

厚みの半分ぐらいは外側に追い出せました。

 

接着代は0.2ミリの幅しかないので、ガラスの切り出しはきっちり

 

やらなくちゃいけませんが、不自然さをいくらか解消できるし、

 

完成後に接着箇所も見せずに済みますから、やる意味はあるかな

 

と思います。

 

 

 

 

 

 

フロントガラスもプラ板置き換えでなんとか

 

なりそう。これでガラスはOKですかね。

 

 

 

 

 

 

この車の顔に愛嬌を加えてる丸目のヘッドライト。

 

横から見れば合ってますが、

 

 

 

 

 

 

前から見るとボディと段差があります。

 

実車画像を見てみるとここは段差なしで面がつながってます。

 

 

 

 

 

 

大雑把にナイフで削いで、

 

 

 

 

 

 

600番で整えます。

 

 

 

 

 

 

めでたしめでたし。。。

 

 

 

 

 

 

セカンドサフを吹いてみたら、窓枠に貼った

 

プラ板の継ぎ目がひどい。

 

 

 

 

 

 

こっち側はさらに。

 

溶きパテ&サンディングですな。

 

 

 

 

 

 

フロントガラス下のスモールライト、

 

モールドの代わりに自作します。

 

ジャンクのレンズパーツのカケラから2つ切り出して、

 

 

 

 

 

 

ベースのゴムの部分はパテで。

 

ここに上のライトのレンズを押し付けます。

 

 

 

 

 

スモールライトはこの状態でパテの硬化を

 

待ちます。

 

 

ボンネット上の Midget のエンブレムは

 

厚みがあるので、普段ならプラ板に

 

デカール貼るんですが、今回はボンネット

 

が曲面だし、センターのプレスラインを

 

またぎます。パテで作った方がうまく

 

いきそうですね。

 

硬化後に一度外したんですが、

 

プレスラインの所で割れそうなので

 

ボディに接着しちゃいました。

 

まあ、モールドを作ったって感じですね。

 

 

 

 

ワイパーはパーツを細く削りこもうとした途端に

 

折れちゃったので、即エッチングに方針変更。

 

MODELERS の 「H」シリーズの一番小さいのを

 

使用。

 

実車画像を確認しましたが、このように運転席側に

 

倒れているようです。

 

 

 

 

 

5、6回調整して、ガラスに沿うように

 

なりました。

 

 

 

 

ドアハンドルはこんなので作ります。

 

1・5ミリ径プラ棒の真ん中に0.5ミリの穴を開けたモノと

 

1ミリ角のプラ棒に0.5ミリ径のアルミ線を刺したモノ。

 

 

 

 

 

 

角棒の方を整形してスライスした丸棒と合わせて

 

完了。これは気に入りました♪

 

最初に角棒にアルミ線をくっつけとくのがキモです。

 

最後に組付け用の軸になるワケですが、

 

整形する時の保持が格段にやりやすくなります。

 

 

 

 

 

 

キーホールはアルミ線を刺しただけ。

 

ちょうどいいエッチング見つかったらキーの刺さる

 

ミゾ表現するかもしれませんが。

 

この車、キーホールは運転席側のみなんですね、

 

年式によって違うのかもしれませんけど。

 

左側も穴開けちゃったので埋めました。

 

 

 

 

 

 

バックミラーも実車とずいぶん形状が違うので、

 

ジャンクのライトのパーツを使って作ります。

 

 

 

 

 

 

実車のステーの形状を真鍮線を曲げて作ります。

 

真鍮線は0.5ミリ。32倍すると16ミリですからちょうどいいぐらいですね。

 

 

 

 

 

 

ミラーにするジャンクパーツに1ミリ径のプラ棒でステーの

 

取り付け部を作ります。

 

接着強度と見栄えの一石二鳥作戦ですな。

 

 

 

 

 

 

ボディ側も同様に。

 

 

 

 

 

 

実車と同じにできました♪

 

 

 

 

 

 

ついでにパーツをパテで埋めときましょう。

 

このままではライトのレンズですもんね。

 

光硬化パテを入れて、透明プラ板に押し付け。

 

こうしとけば裏から光を当てられます。

 

 

 

 

 

 

固まったら600番の上で数回ゴシゴシすれば、

 

 

 

 

 

 

周りの余分なパテはポロっと取れますね。

 

最後に鏡面フィニッシュを丸く抜いたモノを貼り付けましょ。

 

 

 

 

 

 

テールライトはベスパの時に使った、クリアレッドの塩ビ版で作ります。

 

実車の形に倣ってポンチで抜いた〇を重ねました。

 

 

 

 

 

 

愛用の断熱シート調シールを裏から貼って、

 

その下に黒く塗ったプラ板を貼ります。取り付け部のゴムですね。

 

 

 

 

 

 

後ろだけに付くナンバープレートはジャンクデカールの切り貼りで。

 

この時代の軽自動車のプレートって白なんですね。黄色くなったのは1975年から。

 

軽四のうち、3輪車は「3」だったようです。地名とひらがなの順序も

 

こうだったとのこと。

 

(区分としての「横浜」が存在したかどうかは知りません。)

 

 

 

 

 

 

最終サフの前に、アルミ線を貼ります。

 

何度もサフをこそげ落とすのがイヤだったので、これまで

 

貼らなかったんです。

 

今回は直線で貼りやすいうえに、ミゾへの収まり具合も

 

良さそうなので、接着剤は使わずにメタルプライマーを

 

面相筆で流し込んで接着しました。

 

まったく汚さずにくっつけられたよ(^-^)

 

 

 

 

 

 

ここまでグレーサフを2回、白サフを1回

 

吹いては整え、を繰り返しましたが、

 

下ごしらえを全部終えたので、

 

最終の白サフを吹きました。

 

白キャビンのツートンカラーにするので

 

サフも白にしたんです。

 

アルミ線、0.4ミリ幅のマスキングテープ

 

貼ってあります。

 

こそげ落としの作業でアルミ線を

 

傷めるのを少しでも防ぎたかったので。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

製作記①は以上。②は外装パーツの塗装と内装の下ごしらえからです。渋滞せずにサクサクつくる新年の決意 ^^;