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トヨタ 2000GT 製作記 ③内装はどうだ?

クリアの3層吹きまで終えたボディでしたが、

 

途中でタレ気味部分の修正なんかを繰り返して

 

いるうちに小汚くなってきて不満でした。

 

サンディングしてて下地を出してしまったのが

 

とどめになって、久しぶりにシンナー風呂。

 

かよわいエアアウトレットのルーバーも2本

 

折れて、ちょっとイヤケがさして放置。

 

 

 

 

 

放りっぱなしにもできないので、1週間後ぐらい

 

にはルーバーを直して塗装もし直しましたけど。

 

裏側のグレー・ボディカラー・クリアと

 

同じマスキングで同じ塗装。。。

 

こういうデジャヴ作業、つまらなくて

 

きらいだぁ。。。

デジャブ作業と正反対でこんなのの塗装は大好物。

 

 

 

 

 

今回の3連作は車名のプレートで統一します。

 

名車揃いなので似つかわしいでしょ。

 

 

 

 

 

今作はせっかく購入したのでエッチングで。

 

ツヤ消しの黒を吹いておいて、凸部分に乗った

 

塗料をコソゲ取るだけ。

 

 

 

 

 

 

簡単で楽しくて達成感あり。

 

240Zとコスモスポーツはデカールですけど

 

アルミのプレートを使って統一感を持たせようと

 

思ってます。

 

 

 

 

 

リヤのこのエンブレムもエッチングで。

 

実車も厚みがあるプレートだし、文字も立体なので

 

これはありがたい。

 

 

 

 

 

 

ボディ放置の1週間は楽しい気分転換に逃げたくて、内装を始めました。

 

クローズドボディの室内って、組んだ後はあんまり見えないけど、ちまちまとイジるの大好きです。

 

ほぼ自己満足だけど、模型趣味ってもともと自己満足の楽しみって感じあるでしょ? しかも、あんまり見えない所だから、うまくいかない所が

 

あっても気楽にあきらめられるのもいいんですよねぇ。

 

今回はデキのいいデカールに加えて、購入したDUセットのインレット&エッチングがあるから余計に楽しそう♪ 

 

というワケで以下、製作記③は内装中心です。

 

 

10年前は一生懸命筆描きした木目パネル、

 

今回はデカールを使います。

 

インレットとエッチングパーツを貼るのも

 

楽しみです。

 

 

 

 

 

ドアの内張りやセンターコンソールも

 

DUセットの出番です♪

 

 

 

 

 

まず、作業が簡単なここをやってみました。

 

デカールはややパリパリ系の質感で、

 

マークセッターも簡単には効かない感じ。

 

でも貼る場所の形状にぴったり合うし、

 

何回かマークセッターを加えていくと最後には

 

曲面やフチにしっかりフィットします。

 

インレットは糊成分が上部についてきました。

 

真新しい製品なのにねぇ。。。

 

 

塗れティッシュで拭っても取れなかったので、

 

綿棒にこれをつけて拭き取りました。

 

 

 

 

 

 

 

デカールとインレットの試しも済んだのでいざ本丸。

 

インレットを貼るのでメーターのリング加飾のモールド

 

は落とします。時計とライトのスイッチの所は

 

穴が深すぎるので裏から削りこんで「壁」を薄く

 

しといて、改めてプラ板で浅い「底」に手直し。

 

助手席のアシストバーはリアル化狙いで金属線に

 

置き換えたい。穴が直線になるように、ピンバイスを

 

こんな使い方して開口します。

 

こうしたいワケですな。

 

 

 

 

 

10年前のメーター周辺です。

 

木目の筆描きはいい感じと思いますが、

 

ラジオ&スイッチのデカールを貼った所や

 

乱暴にメタルックを貼った所がなんとも雰囲気を

 

損ねてます。

 

今回はもっとカッコよくしないとね。。。

 

 

 

 

 

今作にもラジオのデカールはありますが、

 

立体的なモールドのある上にそのまま貼ったら

 

リアルじゃなさそう。また、ラジオのモールドの

 

「表示窓(液晶?)」の形が違う気もします。

 

そこでラジオ部分はくり抜いて、プラ板で作りました。

 

ライトのスイッチは実車では球面のようなので

 

プラ棒の先を丸めたモノに置き換えましょう。

 

 

 

 

 

自作ラジオ、アップで見るとあんまり綺麗な

 

工作じゃないんですが、全体の中で見たら

 

こんな感じ。まあいいか、ってぐらいです。

 

 

 

 

 

メーター類のデカールを貼り終わったら、次は木目。

 

赤丸部分のようにフチが少しズレちゃいました。

 

もっと慎重に各開口部のフチを合わせて貼らないと

 

ダメですよねぇ。

 

インレットのリングで隠れるかな、とも思いましたが、

 

隠れきらないで黒が見えたらがっかりなので

 

タッチアップします(赤矢印の所)。

 

クリアブラウンに少量のクリアオレンジ&ライトサンド

 

を加えて調色。

 

 

 

ラジオのアップ。

 

汚いですがこんな風に作って、黒を吹きます。

 

表示窓のみプラ板の白のままにしときます。

 

 

 

 

 

旧車のラジオやカセットの表示窓のくすんだ緑がかった

 

色の表現をやってみたかったんです。

 

これまで気になりながらもやったことなくて、

 

それっぽく見える色で塗りたいなぁ、と。

 

スモーク・クリアブルー・クリアイエローを

 

混ぜてみました。

 

 

 

 

 

狙った色になりました。

 

ね、旧車のオーディオの表示窓ってこんな色だと

 

思いませんか? 

 

 

 

 

 

ここまでできて、いまいちカッコよく見えないので

 

がっかり気味でしたが、

 

 

 

 

 

インレットを貼ったら雰囲気良くなって

 

ほっとしました。工作&塗装技術じゃなくて

 

DUパーツ2200円也のおかげ (笑)

 

アシストバーはリアルになったかな。

 

真鍮線をラバーブラックで塗ったモノです。

 

 

 

 

 

ダッシュボードの上部を付けて完成。

 

 

 

 

 

リングのインレットを貼っているうちにコツが

 

分かりました。この写真のように上側の

 

フィルムを先に剥がせば糊成分が上部に回り込まない

 

んですね。逆に下のフィルムを先に剥いじゃうと

 

シール剥がしを使うハメになります。

 

でも、意識しなくても自然に上のフィルムが

 

剥がれてほしいモンですが。。。

 

 

 

 

 

実車のリヤシェルフはカーペット調です。

 

12月に浜松で長野さんに教わった、ガイアの

 

フラットクリアで布っぽい質感を企んで

 

みました。ガンシップグレーを吹いた上から

 

フラットクリアをふんわり砂吹き。

 

イヤっていうほど重ねてみましたが、あんまり

 

毛羽だった感じになりませんでした。要研究。

 

 

 

こんな見え方です。

 

あんまりカーペットには見えませんが、これでいいや。

 

パーツの合いは超絶です。

 

 

 

 

 

さあ、内装もうひと頑張り。

 

ステアリングの部品はは実車に忠実な形状。

 

スポークの薄めだけやります。

 

 

 

 

 

ホイールとボスの所が木目。

 

デカールの色となるべく違和感ないように調色しないと

 

いけません。

 

 

 

 

 

黒成型の上からクリアブラウン主体の塗料では

 

発色しなさそうなので、いったん白くします。

 

 

 

 

 

シフトブーツをはめるダボ穴が左に寄ってます。

 

実車を確認したら、本当にオフセットしてました。

 

 

 

 

ダボをはめるとこの位置。左側に余裕ゼロです。

 

これではインレットのリングが貼れないので

 

オフセットはあきらめて、ダボを落とします。

 

接着面積は充分なので、ダボなしイモ付け。

 

 

 

 

 

実車画像を漁ってると、こういう形状のブーツも

 

あるみたいですが、革のブーツのタイプで

 

いきたい。

 

 

 

 

 

細工がしやすいように、レバー&ノブは作り直して

 

別体化します。木目塗装のためにノブを白く

 

したいからちょうどよかった。

 

 

 

 

 

準備完了。

 

 

 

 

 

革のブーツはパテで作りますが、レバーの刺さる穴が

 

塞がらないように真鍮線刺しときます。

 

 

 

 

 

今見ると、いくら革製のブーツでもシワシワ過ぎだろって

 

思いますが、作ってる時は悦に入ってたんです。

 

 

 

 

 

 

デカールと塗料の木目の色合わせは、会心のデキには程遠くなっちゃいましたが、窓越しに見る分には「似た色合い」ぐらいにはなったかな。

 

 

シフトノブのてっぺんにシフトパターンのデカール

 

が付きます。これは嬉しい。

 

旧車ってここにシフトパターン書いてあるコトが多い

 

ですが、デカール入ってないのがほとんどな気がします。

 

ボスの周囲のクローム加飾はミラーフィニッシュの超

 

細切りを一巻き。サイドブレーキの握り部分の黒は

 

ラインテープを貼りました。

 

 

 

シートは一脚が3つの部品。

 

ヘッドレストがいかにも後付けっぽい構造ですが、

 

後期型にモデルチェンジした時からヘッドレストが

 

付いたとのコトなので、実際に後付けだったんですね。

 

 

 

 

 

今作で初めて経験する大きな段差。

 

削り落として整えました。

 

 

 

 

 

ABCペダルは一体成型で、ダッシュボード下部の

 

切り欠きにはめ込むようになってます。

 

きちんとはまってラクちんなんですが、

 

 

 

 

 

 

位置がおかしい。

 

クラッチが運転席のど真ん中にあって、

 

アクセルはドア内張に当たりそう。

 

これじゃあ、かなり下半身をひねらないと運転

 

できませんね ^^;

 

ここも切り欠きは無視してイモ付けに変更します。

 

 

 

 

 

 

 

内張りは少しイジリます。両席に付く灰皿はエッチングがあるのでモールドを落とします。またグリップの中が抜けてなくて握れないので

 

一度切り離して整形します。

グリップを切り離した所、パテ埋めしたんですが、

 

サフを吹いたらまだ凹んでる。

 

 

 

 

 

グリップが目隠ししてくれるので、このままでも

 

目立ちませんけど、もうちょっと平らに直しましょ。

 

 

 

 

 

実車の内張りがこうで、

 

 

 

 

 

キットがこう。

 

ウィンドウレギュレーターはある程度整形したんですが、

 

実車の優美な薄さとはまだかなり違いますね。

 

これまたもうちょっと直します。

 

 

 

 

 

フロアマットはキャデラックの時にサンドペーパーで

 

作ったヤツが余ってたので流用(手抜き)します。

 

ロゴ入れとかやって遊ぼうと思ってたんですが、

 

 

 

 

 

あまりにも見えないのでやめました。

 

これにボディが被ったらほぼ見えない。。。

 

シートの両脇のスキマが極小ですねぇ。

 

シートベルトの下の方が見えないので、

 

これまた手抜きできそう♪

 

 

 

 

 

ダッシュボード・内張り・シャーシのすべての

 

接合部が正確ですっきり合います。

 

赤い四角の所なんて、吸い込まれるように

 

はまりますよ。気持ちいいなぁ。

 

 

 

 

 

シートベルトのバックルのエッチングパーツです。

 

折り曲げて箱型になるんですが、とても曲げやすくて

 

エッチングベンダー要りません。ピンセットで充分。

 

 

 

 

 

こんな感じになります。

 

実車のバックルは色も形も千差万別。

 

〈このエッチングと同じものは発見できませんでした。

 

 でも、旧車っぽくて好きなのでこれでいきます。

 

 見つけた実車画像の中で一番似てたのに倣って

 

 バックルが黒、リリースボタン部が赤、に決定。〉

 

と書きましたが、翌日に発見しました。

 

「3点式で銀色箱型のバックル」ってヤツ。

 

なので、このまま無塗装で使います♪

 

 

 

 

 

こちら側はここにアンカー。

 

 

 

 

 

同じ場所に穴を開けて、丸リベットでアンカーを

 

固定します。

 

 

 

 

 

シートを塗装して組みました。

 

両サイドはビニールレザー(?)でややツヤがあって

 

中央はツヤ消し。全体にセミグロスブラックを

 

吹いたアト、迷いましたが中央はラバーブラックに

 

してみました。単にツヤ消しクリア吹くより質感や

 

色味に変化がついて、らしくなったかな。

 

 

 

 

 

シートを接着する前にシートベルトを付けます。

 

下の方は全く見えなくなるので、こんな風に

 

適当に貼りつけておしまい。

 

 

 

 

 

内張りも完成です。

 

黒とクロームの組み合わせで、写真が分かりにくい

 

ですね。灰皿のエッチングの前部のシガーライター

 

はプラ棒の輪切りを黒く塗ったモノを付けました。

 

 

 

 

 

 

タイヤもハメて、シャーシ&内装完成。見やすいように手前の内張りなしの状態で写真を撮りました。ベースは薄~いピンクの合皮です。

 

製作記③はこれでおしまい。④で外装小物の塗装&組み上げまで行く予定です。