文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
ブログでも言いましたが、フロントスクリーンを塗装し直しってハメになってしまったので、気分転換でインテリアを先に
することにします。オープンカーなので完成後もよく見えるし、オールドアメリカンな雰囲気ぷんぷんで作るのが楽しそう♪
これまたブログでも書きましたが、この車は
贅沢な高級車らしくいろいろなパターンの内装の
画像が見つかります。
今作は室内すべて同色で、フロアトンネルは
布張り、って仕様に決めました。
こんな形状のトンネルですから、何かを貼るのは
とても難易度高。
精一杯の砂吹きでお茶を濁しましょ。
サフをツブツブに吹いておいて、
ビートルも JAGUAR もフロアマットは
「貼れる布」で作りましたが、今回は久しぶり
に紙やすりでやるコトにします。
模型用じゃないホームセンターの80番。
フラットブルーを薄めずにビンから直接筆に
付けて塗りました。塗っただけでカーペット感
が出てホクホクです♪
MCGのエッチングの中に、58年式では使わない
「biarritz」のオーナメントがあるので、
それをフロントマットのアクセントに貼ってみました。
ね、本当にふわふわのカーペットマットみたいに
見えるでしょ。
この小さなモールドもクローム。
せっかくなので買いたてのガンダムマーカー
で塗ってみましょう。
ちなみに実験で塗ったスプーンは20日経過した
今日(5月23日)時点では白化してません。
白化するとしても、もう少し時間が経ってから
でしょうけど。
フロントベンチシートの加飾はアルミテープの
細切りにしました。
これでダッシュボード以外は内装完成です。
あっ、ペダルもまだだった。
エッチングのペダルがかっこいいので丁寧に
作ります。
オープンカーとは言えそんなに見えないけどね。
違い過ぎる。。。
水平じゃなくて八の字の角度の2本スポーク。
繊細な内側のクロームのホイール。
すり鉢状に真ん中が奥まった形状で、一番奥のハブの所に小さなエンブレム。
再現は無理ですけど、がんばって近づけます。
0.5ミリのプラ板で一つ作って、あと3枚同じ形で切り出します。
2枚貼り合わせてスポーク一つ。
最初から1ミリ厚のプラ板を使わないのは、右端のRのついた切り欠きを
ポンチで抜きたかったから。1ミリ厚ではうまく抜けないでしょ。
で、着色。
2本のレバーはこんな角度で付くようです。
ホイールやレバーまで同色なんですよね、
なんてゴージャス。。。
スポーク・ハブ・レバーの先端はクロームなので、
しっかり乾燥させてからマスキングです。
最後の最後にエンブレムに色を付けますが、
こんな小さい所をうまく塗れるか、まったく
自信ない。。。
懸案のステアリングホイールの自作が
なんとかなったのでほっとしたのも束の間、
仮り組みしてみたらこうでした。。。
ハンドルとシート座面の間が2ミリぐらい
しかありません。24倍しても5㎝。
足が入らんがな。。。
一瞬も気の抜けない恐ろしいキットです。
修正しますが、その前にペダルをやってしまいましょ。この車、ハイドラマチックというATです。
1958年ですよぉ。前にも書きましたが、この時代に2ペダルATで、足踏み式パーキングブレーキで、
パワーウィンドウ装備で。当時の日本人から見たら夢か魔法か、って感じだったでしょうね。
ブレーキペダルの2本ステーがカッコいい。
ペダルのベースにパッドがはまる構成の凝ったエッチングパーツ。
この時点でカッコいいでしょ。
プラ板を貼って厚みを持たせます。
アクセルペダルはオルガン式なので、こんな風にして自立する
ようにしときます。
さて、ダッシュボードのもう一つの難関は塗り分け。デカール入ってないのでメーターの文字のモールドを生かさないといけません。
しかも、ダッシュボード本体は内装色の青で、メーターの背景は黒で、メーターパネル全体&助手席側のスリットはクローム。
なんちゅう面倒な塗り分けなんだ。なるべくマスキング回数を減らしつつ綺麗に塗れるように考えて、以下の塗装手順に決めました。
1:メーターの文字をラッカー塗料で白く筆塗り
2:白文字の保護とクロームの下地を兼ねて、
前面にラッカークリアをスプレーで
あとで黒で背景をつぶすんですけど、
なるべく数字の上だけに塗料を載せるように
しました、はみ出てるけど。
でも、鉛筆の小さい文字(JAPAN)よりまだ
小さいんだもん(言い訳)。
5:メーターの背景にエナメルの
黒を流し込んで文字のモールド
だけを白く残す。
塗料が濃いと流れてくれないし、
薄いと隅に塗料が偏ってしまって
全体が黒くなってくれない。
濃度は慎重に調整しましたよ。
6:メーターにジェルクリアを盛って、ガラスっぽい見かけに
これにてダッシュボードの塗り分け終了です。1~6の手順で、マスキング2回で済ませるコトができました。
ステアリングのスポーク&ハブも手前半分がクローム、奥半分が青、と塗り分け完了。エンブレムは小さすぎて、ハズキルーペで見てもワケ分かり
ません。なんとなく下の方が赤い、って程度に塗りました。ダッシュボード周辺の見ばえ、下の写真でご覧になってどうですか?
まずまず雰囲気出たと思ってるんですけど。コラムシフトってのがまたいい味ですねぇ(^-^)
で、あれこれ作業してるうちにバスタブを床に
落とすという恐怖の事故が起こりました。
幸い細かい所はどこも壊れずに、フロントシート
だけ吹っ飛びました。外れたのをいいことに、
シートの底を2ミリ程切り落として、座面を
下げました。もれなくフロアトンネルの逃がし
(矢印部分)の拡大作業が付いてきたので、それも
やってご覧の通り。
ステアリングの取り付け角度を上に傾けて1ミリ
シートを下げて2ミリ、クリアランスを稼ぎ
ました。まだ十分じゃないけど、極端な不自然さ
は解消できたかと♪
内装が完成したので、下周りを。
まずはいろんな所がぐらついて、きちんと固定できないタイヤ/ホイールの調整。恥ずかしいので写真は載せませんが、サスの部品なんかの構成は
無視して、位置決めのみ優先モード(得意技)です。前後の位置・フェンダーからの引っ込み具合ともに狙い通りに決まりました。
ベースは、ビートルは紺色、JAGUAR は藤色の合皮を貼ったので、今作も合皮シート。手芸店で白のを買ってきました。
シートは50cm×135cm もあるので、あと20個ぐらいベース作れます。。。
タイヤの引っ込み具合、うふふでしょ。
タイヤ位置がきちんとしたので、塗装に進みます。
まずホイールセンターのエンブレムのエッチングから。
マークの下半分は格子状なんですが、実車画像では
こんな風に5コマ赤いようです。
ステアリングホイールのエンブレムも同じマーク
でしたが、小さすぎてこうはできませんでした。
上部の点々が並んでる所の凹には白を入れたんですけど
わかりませんね。。。
色味や光沢にそれほどこだわる必要のない部分ですが、
長期不使用だったこれをおろしてみました。
タミヤのペイントマーカーのクロームシルバーが
同じ色名の瓶エナメルより金属感強い所が好きで愛用
してます。
こちらは色名「ゴールドリーフ」ですけど、金属光沢に
期待して買ったまま、ず~っと放置してあったんですね。
で、使ってみたら期待を裏切らずよく光る金色でした。
今度はタイヤのホワイトリボンの塗装です。
塗料ハジキ予防のためにまずは洗います。
食器用洗剤で丁寧に洗ったら、てかてか光ってたのが
綺麗に落ちて、こんなツヤ消し状態に。
結構油分がついてたんですね。
リボンの境い目が凸円で囲まれてるのでハミ出しが
それほどシビアじゃありません。
また、このキットはタイヤとホイールの合わせが
ゆるゆるで、はめる時にタイヤを変形させる必要が
ないので、
合体の時の塗面のひび割れを気にすることなく
タイヤ単体のまま塗れるのもラクです。
マスキングはパンチコンパスで切り抜いたマスキング
シート、塗料はタミヤの缶スプレーの白サフです。
8つ上の写真と見比べてみてください。ホワイトリボンが入って、ぐっとアメ車らしい雰囲気出ました♪ ちょこっとやる気アップです。
これはガンダムマーカーで塗ってみました。
塗料自体が勝手に滑らかな塗面になってくれる感じなので、
これらのように小さい面積なら下手にブラシで吹くよりきれいかも。
しかも、下地のクリア吹きさえしないでもこの光沢です。
ワイパーとかドアハンドルとかの小さい or 細いパーツって、
クリアを吹くことはできても、磨くのは無理、ってコトも多いでしょ。
そういう部分には便利です。調子に乗ってルームミラーの背面も
塗ってみたんですが、こちらはムラを作っちゃいました。平面は少し
難しいかも。ただ、私が下手だっただけで、もっとコツをつかんで
塗ればイケるのかもしれません。
リヤバンパーにはまるライト(後退灯?)は赤だと思い込んでて、
塗ってから無色レンズだって発見。。。
シンナーでしつこく洗ったんですが、赤味が取れません。
パーツ表面がザラザラっぽくて塗料が入り込んじゃったみたいです。
透明プラ板にアルミ線を貼って自作しました。
フロントバンパーの黒ゴム下のライトも
無色レンズです。後退灯などの無色レンズ
って、実車では白く見えますよね。
でも、模型で白く塗ると質感が全然違って
しまう。
適度な「白見え」を狙って両面テープを
使ってみました。ニチバンのナイスタック
って半透明の紙質で白っぽいでしょ。
接着剤の痕跡を隠す苦労がないし、
レンズ自体は白っぽく見えてくれるし、
うまくいきました♪
ボディは中研ぎして最終のクリアを吹きました。充分乾燥させてから磨き上げて、最後にクローム部分の塗り分けです。
ここで④は終えて、ページを改めて製作記⑤で完成までを紹介します。フロントスクリーンの塗り直しをやらなくちゃ。。。
ガラスの傷消し・フレームのクリアコート・マスキング。。。面倒くさくてイヤだなぁ。でもやらないと完成しないので、最後にはやれるでしょ。
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