文中の緑色の文字は、「愛用道具紹介」に、画像&紹介記事があります。〈 〉は記事NO.
いつものようにネットで実車の画像を探して資料にしてます。
模型の資料にするには、各部のアップの画像が欲しいんですが、車全体の姿のモノに比べたら
少ないのが常ですよね。
で、内装の画像を探しているうちに、衰える一方の我が記憶力がひさしぶりにグッジョブ♪
「確か、手持ち雑誌にミゼット載ってたんじゃ?」って。引っ張り出してきたら載ってた (^-^)
いつの8月号かというと、2006年!
HPを始める6年も前です。
オトナプラモを始めてしばらく経った頃で、歴代スカイラインを
全部作ろうってがんばってた時に資料用に買ったと思います。
キットでは完全スルーの、ドア内張りがどんな
感じなのか知りたかったんですが、答えは
「内張りなし」。キットが正しかった ^^;
でも、この本を思い出したおかげで、インナー
ドアハンドルの形状が判明。
また、窓は上げ下げできなくて、開けたければ
べろーんと下に垂れさげさせるってのも
分かりました。
すごい割り切りですねぇ、おもしろい。
ダッシュボードに付くグリップも鉄パイプ感
丸出し、とことん実用車仕様なんですね。
サイド出しのマフラーだと信じ込んでいたのは給油口だって
ことも分かりました。
知らないままだったら、パーツにピンバイスで穴開けてたかも。。。
恥かかなくてよかった。
というワケで、ドアの開口部のスジ彫りだけ加えときましょ。
インナードアハンドルは外側と同じように作ります。
今作のモデルの実車があるんですが、ホワイトリボンのタイヤを付けてます。
いつかはやらなくちゃって思ってた塗装ですが、その機会が巡ってきましたなぁ。
白くしたい部分を残してマスキング。
ここまでやってから、プライマー吹かないとはがれるだろうなぁ、って考えてたら一つ思いつきました。我が脳細胞、なかなか働くじゃないか♪
タイヤマークを貼る時と同様、先にホイールをハメとこうって思いついたんです。
ゴムのタイヤをホイールにハメる時にタイヤが変形するので、そのせいでマークがひび割れないように先にハメとくでしょ。
塗装でも同じコトですよね。ホイールをマスキングする手間は増えますが、肝心のホワイト塗装保持のためですもんね。
塗料の食いつきの良さ & 隠ぺい力の強さ を考えて白サフです。
タイヤへのマスキングは予想通り難しくて、境い目はきれいには
できませんでした。
きちゃない。。。
はみ出しはシンナーを含ませた綿棒で拭き取って
不足部分は筆塗りでタッチアップしてここまで直りました。
イヤになってきたのでいったん放置。日を置いて新鮮な気持ちで
もう1回直そうと思います。
ミゼットはデフォルトでは黄色ホイールに黒タイヤのようですが、
今作は黒ホイールにホワイトリボンタイヤ。
なのでホイールはメタリックブラックで塗りました。
ハンドルのスポークは、太くて水平な形状の部品ですが、
実車は「八」の字の形状で、とても細い華奢な印象のスポークです。
忠実再現にはこだわりませんが、削って形を近づけとこうと思います。
右の状態からナイフで削いでいって左ぐらいまで。
厚みも同じく削ります。
左が元の状態で、右が薄く削ったところ。
その後、削った所を整えて、こうなりました。
実車ほど「八」の字下がりじゃないですけど、
華奢な雰囲気は出たでしょ。
ルームミラー、シフトレバー、サイドブレーキ
などの部品もかなりゴツくて雑だったので
削ったり、アルミ線で置き換えたり、など
一通りいつものような手順ですっきりさせます。
せっかく雑誌で見つけたので、インナードアハンドルも
ちゃんと作ります。
「把手」はプラ棒を削って作ったんですが、
「土台」は何の流用かお分かり?
実はジャンクのバッテリーのパーツを半分に切った
モノです、うふふ。
把手が刺さってるのがバッテリー端子で、
下の3連モールドはバッテリー液の補充口のモールド。
それっぽく見えるでしょ?
自作のスモールライト、ワイパーのブレード部分も
塗装完了です。
これまた雑誌のおかげで給油口だと
判明したパーツは、先端に丸く抜いたプラ板を
くっつけて、形を「らしく」しました。
で、本当のマフラーのパーツの方は、先っぽに
真鍮パイプをつけてマフラーっぽく加工です。
どちらもシルバーリーフのスプレー吹き、
どうせ煤汚ししちゃうので、なんとなく銀色、
程度でいいかなと。。。
ボディの塗装に移ります。
ミゼットと言えば、いかにもペンキですみたいな質感の、うぐいす色のカラーが印象強いです。↑ の ノスタルジックヒーローの掲載車も
その色ですね。2週間ほど前、対向車線をこの色のミゼットが走ってくるのに遭遇しました。すれ違いざまでしたけど、めちゃくちゃ綺麗に
レストアされてて、新車みたいだった! 一人だったらUターンして、停まるまでついて行って写真撮らせてもらう所ですが、老母を隣に乗せてた
のでやめときました。その旨、母に言うと「私が乗っててもかまわないから、追いかけたらよかったのに」ですと。。。
さて、我がミゼットの方は、
モデルの実車に合わせて、
ツートンです。
キャビンが白なんですが、
旧車らしい風情になるように
LP-39:レーシングホワイト
に少しフラットベースを加えて
吹きました。
このアイボリーっぽい白、
旧車に似合います♪
塗り分けのマスキングは、最初に境い目に0・4ミリの極細のテープを
貼ります。この細さのテープだと、かなり曲げて貼ることが
できるので。
一番シビアな「境い目」ができたら、少し太いテープでマスキングの
2周め。今回は1ミリのテープです。
そのあとはどんどん隠していくだけ。
せっかく綺麗に吹けたアイボリーをよごさないように、
内側からもマスクしときました。
塗り分け完了。
塗色はAS-19:インターミディエイトブルーのスプレー塗料をビンに出して、レーシングホワイトを少し加えたモノです。
実物の色目がよく分かるような鮮明な資料がなかなかないんですが、こんな感じの色のようです。実物に近いかどうかは不明ですが、
自分の意図した色合いにはなりました。旧車らしい雰囲気の色ではありますよね(^-^)
ブログ【448】・【450】でも触れましたが、今作は「使い込まれた感」のある車にするため、不慣れなウェザリングを施します。
ボディは大げさにならない程度にサビをつけて、全体を薄汚れた感じにします。
シャーシの方は土汚れ。まずは失敗してもごまかしやすそうなシャーシからいきましょ。
これを使って、
まずはタイヤに土を付けていきます。
一番外側の下半分に「マッド」を付けてみたところです。
すぐれモノですねぇ、土汚れにしか見えません♪
よし、とばかりにタイヤ・ホイール・シャーシをせっせと汚します。
あ~楽しかった♪
ホワイトリボンの塗装の
仕上がりがイマイチなのも、
ペーパーを強く当てすぎて、
トレッド面が一部
溶けちゃってるのも
一気にごまかせたし。
燃料タンクは土じゃなくて、煤&サビ、って感じで。
シャーシに続いて室内の汚しを。
錆びさせる所をデザインナイフで適当に
傷つけます。塗料だけを剥ぐ感じです。
で、傷つけた所に今回購入したコレのオレンジを塗りこみます。
こんな感じになるので、
綿棒で拭き取って、凹みの中のオレンジだけ
残す感じに。
ここに黒を塗りこんで再度拭き取ります。
室内のサビなので、あまり赤味を強調せずに
黒ずんだ感じにしてみました。
最後に全体にウェザリングマスターの土埃を
付けて薄汚れ感を加えます。
シート座面も同時に汚しました。
助手席のグリップはアルミ線で自作、
シフトゲートはプラ板に溝を切り込んだモノです。
サビが多過ぎましたねぇ。
少ないとウェザリングに見えずに、
ただの塗装ミス・瑕疵に見えちゃわないか
心配だったので、ついついやりすぎました ^^;
ステアリングのボス部分は、実車では深緑色にシルバーの midget の文字なんですが、
入ってたデカールの緑は明るすぎたので、
丸く抜いたプラ板を深緑色に塗っておいて
銀色の文字をジャンクデカールから探してきて
貼りました(なんと Fairlady の文字の一部)。
デカールの上からジェルクリアでカバーしてあります。
ステアリングを接着する時に失敗して、左に傾いた
状態でくっついてしまったので、
前輪を左に曲げときます。。。
お恥ずかしい。。。
どうも、塗装の厚みのせいで、ステアリングホイールの取り付け
穴がきつくなってしまったようです。
正位置に直そうとすると、細く削りこんだスポークが折れる気配が
ヒシヒシだったのでこうなっちゃいました。。。
ウェザリングマスターで塗装した部分は
強く触ると取れちゃうので、触らずに
この先の作業をできるようにベースに
ネジ留めしときましょ。
手元にあったミニカーのベースを流用。
100均の木目シートを貼りました。
マフラー、ナンバープレート、給油口も
付けましたよ。
あとはボディです。
まずはフロントガラスを。
一番淡色の砂ぼこりをブラシでとんとんと
置くようにふりかけといて、
綿棒をコンパスみたいに動かして拭き取り跡を
表現します。
何回かやり直す覚悟でしたが、一回目でうまく
拭きムラができました♪
うふふ。
ラリー車なんかでこういう表現をされてるのを
展示会で見るたびに、やってみたいと
思ってたんです。
初めてにしてはうまくできたかな♪
ヘッドライトは周りのリングごと一体のクリアパーツなので、
レンズ部分をマスクしておいて、リングをメッキ塗装しました。
外側のドアハンドルやバックミラーも。
普段メッキ塗装は仕上がりの光輝勝負、って感じですが、
今回はこれを汚すんですねぇ。すごい背徳感。。。
最後にボディのウェザリングにいきましょう。
ウォッシングとウェザリングマスターのどちらにしようか迷ってましたが、初心者でもやりやすいウェザリングマスターでやることにします。
どうもやりすぎちゃいますねぇ。。。
外側には雨垂れやサビ垂れも表現したいので、
まずは目立たないここで練習。
(荷台にでかい荷物を載せるのでここは目立たないんです。)
やり過ぎだし、線がはっきりし過ぎ。。。
と、内装&練習の反省を踏まえて、ボディ汚しを
始めます。
サビ表現をしたいところにナイフで傷をつけます。
各部のエッジに白く点々と見えてる所ですね。
Midget エンブレムからのサビ垂れやってみました。
反省が生かされてるでしょ。。。
ドアの加飾モールからの雨垂れも。
どんどん楽しくなってきます。
この辺りの作業やってる時、毎晩日付変わっちゃって
寝不足だった。
ヘッドライトのつくボディの凹み部分は、ライトを
接着する前に砂埃付けときました。
後からだと深い所にホコリが届きにくいのでね。
ウェザリングマスターも
ウェザリングライナー(サビ鉛筆)も、
塗装後に触ると少しずつ取れちゃうので、
こんな風に保持するコトにして、
荷台内部の汚しを最後にします。
時を戻そう。
汚し塗装を始める前の頃、ブログ【450】に
元実車オーナー:narumoto さんから
ドア内張りについての情報をいただきました。
教えていただいた車の型式名でさっそくネット検索して
みたら、なるほど内張りあります。内張りっていっても、
今の乗用車みたいなソフト材質のじゃなくて、
鉄板感丸出しの。
で、内張り追加するスペースあるのか確認。
大丈夫、スペース余るほどあります ^^;
上の時に後ろから室内をのぞき込んだら、ABCの場所も空っぽ
なのに気づきました。
バルクヘッドとABCを自作追加。
ペダルは爪楊枝サイズなので、本当に適当にプラ板を切り抜いた
だけです。
ウェザリングを始めてから内張り作るの忘れてた
のに気づいて、今さら製作開始。
こういう手順じゃ、せっかく付けたサビが
どんどん取れちゃいますなぁ。あほ。。。
きちんと実車の形状に近づける努力すら
してませんが、雰囲気程度で。
実車の鉄板重層って感じの内張りを
でっちあげます。
上下の部分にだけ接着剤つけてくっつけたら、
ちょうどよく浮きができます。
実車が内張りとドアの間に少しスキマある感じ
なんですよ、狙って作ったんじゃないけど
結果オーライ。
こうなりました。
手抜き工作ですけど、自己満足感は大幅アップです。
情報ありがとうございました。
というワケで車完成です。
地元モケトモ:あいりーん さんから「タイヤの土・泥汚し、AFVで定番ですけど、トレッド面は黒いままにするんですよ」と情報。
なるほど、泥道を走ってる最中以外はトレッド面の泥は取れますよねぇ。
エナメル艶消し黒のドライブラシで黒くしました。情報ありがとうございました その2。
web モケトモ:島キチ さんから「昔の車って、ハンドルのセンター甘くて、まっすぐ走っててもハンドル曲がってるなんてありましたよねぇ」
なんて、いつものような昔車話メールをいただきました。完成して眺めてたら、前輪がステアしてるとバンパーが歪んで見えちゃって
イヤだったので、島キチ さんのおっしゃるように、「ハンドルのセンターが出てない」ってコトにして、前輪はまっすぐに戻しました。
ヒントになる情報ありがとうございました その3。
後ろから見ると、いかにも不安定そう。よくコケるの分かりますねぇ ^^;
製作記②は以上。③で荷台に背負う小物を作って加えます。100%「箱の外」のモノを使った自作です、お楽しみにぃ♪
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